夢の中でも俺を愛して 2 ページ9
「好きだよ…ね、俺の夢見てくれてるの？」
返事が返ってこないことは分かっているのに、思わずそう呟いた。本当に好きで好きでたまらない。寂しい思いをさせてることは分かっていても、四六時中俺のことを考えていて欲しい。
そっと腰に手を回して引き寄せると、ぴくりと身を固くしたのが分かった。
「…え。起きてんの？」
「…お、起きてた。」
「え…！？いつから？」
「ゆづくんが起きる前から、起きてた…。」
じゃあ今の聞いてたってこと！？すっごく恥ずかしいんですけど！まだ暗くて良かったと思いながら、ぎゅうっとその身体を抱き締めた。
「起きてるなら言ってよ…。」
「ゆづくん寝ぼけてるのかと思ったんだもん…。」
「…夢見た？俺の。」
今更取り繕っても仕方ながないのでもう一度問いかけると、Aちゃんはこくんと頷いた。
「ゆづくんに怒られてる夢見て、起きた。」
「…何それ最悪だな。もっといい夢見てよ！」
「そんなのあたしにはどうしようもないもん…。」
確かにこんな夢が見たいと思って見れるものではないから仕方ない。怒られてるのがどうしようもなくて悲しくて、目が覚めたら夢だったことに安心したと話すAちゃんがいじらしい。顎にそっと手をかけて上向かせると、その唇にキスをした。
「まぁ現実の俺は怒ってないからいいけど。」
「ふふ、本当に？帰ってきたときは少し怒ってたじゃない。」
「だってAちゃん寝てるんだもん！俺せっかく頑張って帰ってきたのに。」
「ごめんってば。お風呂、一緒に入ろう？」
「うっわ、それずりぃ。」
「じゃあ入るのやめる？」
「やだ、入る。」
首筋に顔を埋めてかぷっと噛み付くと、Aちゃんは肩を震わせる。何でこんなに好きなんだろう、いつか好き過ぎておかしくなってしまうんじゃないか、そんなことを考えながら滑らかな首筋に少しきつく吸いついた。
「お風呂の前に、ちゃんと俺の機嫌直してよね。」
「あ、ちょっと…。」
「待たない。今は俺のことだけ考えてて。」
暗がりに少し慣れてきた瞳が、俺を見上げたAちゃんの恥ずかしそうな笑顔を捉える。もっともっと俺だけでいっぱいになって欲しい。俺じゃなきゃダメだって思わせたい。
「言われなくても考えてるもん…。」
「…やっぱさっきの訂正。いつも俺のこと考えてて。」
だって俺は、心の何処かでいつも君のことを考えているのだから。
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はなこ(プロフ) - るりさん» 初めまして！コメントありがとうございます！そう言っていただけると本当嬉しい限りです(；＿；)シーズン始まってオータムクラシックを終えここからだなぁと楽しみです♪更新も近々したいなと思っているのでよろしくお願いします(´>_<`) (2015年10月21日 21時) (
レス) id: 69df3ca31c (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - はなこさん初めまして。書かれるお話がどれもツボで、何気にその時の結弦くんとリンクもしているお話も多くていつもドキドキニヤニヤwしながら読ませていただいてます！シーズンが始まりワクワクするプログラムで幸せを感じてます！またお話楽しみにしてます（＾ν＾） (2015年10月21日 18時) (レス) id: d42f8a3817 (このIDを非表示/違反報告)
はなこ(プロフ) - ゆったんさん» いつもありがとうございます♪少しでも癒しになったならそれは嬉しいです！色々と大変なこともあるかもしれませんが、無理なさらずに(>_<) (2015年9月13日 0時) (レス) id: 69df3ca31c (このIDを非表示/違反報告)
ゆったん - はぁ〜、今回の話、すごく癒されました！最近あまりいいことがなかったので、優しく諭されているような気分になりました。ありがとうございます！次も楽しみにしてます (2015年9月10日 23時) (レス) id: 56a839c14f (このIDを非表示/違反報告)
はなこ(プロフ) - りまさん» りまさん、コメントありがとうございます！お優しいお言葉までかけていだき本当ありがたい限りです(；＿；)そうなんですよね〜！こんな風に甘やかされたい。。(笑) (2015年9月7日 0時) (レス) id: 69df3ca31c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなこ | 作成日時：2015年5月25日 23時
