story492 ページ29
隆平side
翔くんとAのお友達が
病室でしてくれた卒業式。
俺はほんまに何も聞いてなくて…
朝から「卒業式出たかったなぁ…」って
ずーっと元気なかったし、
できることなら俺も
行かせてやりたかったなぁって
思ってたから…
ほんまにびっくりして嬉しくて感動して。
あぁ、Aが高校卒業したんや…って…。
Aと初めて会ったときは
まだ高校1年生やったなぁ…とか。
お母さんと離れて暮らさなあかんくなって、
俺がこの子を守るんやって思って…
Aと出掛けて楽しかったこととか、
お家で体調崩してもうたときのこととか、
白血病の診断されてから
一生懸命頑張ってきたこととか…
もう、色々全部思い出されて…
「ちょ、隆くん…ｸﾞｽｯ…泣きすぎ…(笑)」
隆「うっ…ｸﾞｽｯ…だっ…だっでぇ〜っ(泣)」
Aと出会って、
俺の人生は180°変わった。
守らなあかん、
可愛くて大切な存在ができたから。
Aと一緒に暮らすようになって、
ほんまに毎日楽しかったし幸せで…
俺の仕事柄、Aには
大変で寂しい思い
いっぱいさせてもうたと思う。
せやけどAは
いつも笑って「おかえり」って
言うてくれて。
それにどれだけ元気をもらったか…。
こんな病気になって…
最初はほんまに絶望的な気持ちやった。
"白血病"っていう病気の恐ろしさ…
よう分かってたから。
もしAが…大事な、大事な俺の妹が
俺の目の前からいなくなってもうたら…
そう考えると怖くて怖くて…
だけど、そんなときでさえ
俺を励ましてくれたのは
Aの笑顔やった。
病気の力は確実に弱まってきてて、
今こうして泣きじゃくってる俺を見て
コロコロ笑ってるAが目の前におって…
今まで苦しいこと、辛いこと、
たっくさんあったけど…
今、めっちゃ幸せやなぁって…。
隆「A…っ…
ほんっまにおめでとおっ…(泣)」
「えへへ…ありがと、隆くん^^」
・
それからもAの治療は順調に続いて。
投与する薬の種類によっては
酷い副作用に苦しめられたけど、
Aは決して諦めへんかった。
大嫌いなはずのマルクも…
何回もされたけど、
その度に強くなっていって。
外泊がダメになって泣いたのは一度だけで、
その後は予定通りにたまに外泊もできて…。
一日、一日。
一歩、一歩。
時々、章ちゃんや信ちゃん…
みんなの力も借りながら。
完全寛解に向けて、着実に進んでいった。
ラッキーカラー
あずきいろ
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∞ゆず丸∞(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます！今までで1番だなんてΣ(゜Д゜)!!恐縮です、、 また少しずつ更新していこうと思ってるので、よかったらお付き合いくださいね(*´-`) (2019年4月9日 21時) (
レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - リターンズ嬉しいです！今までで1番好きな作品なのでほんっとに嬉しいです！ (2019年4月8日 4時) (レス) id: a6f2971d0f (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - ゆあさん» このお話を見つけてくださり、そして読んでいただき、ありがとうございます(TT)!!そろそろ続編を作ろうかなーと考えてますので、また読んでもらえたら嬉しいです！コメントありがとうございました(^-^)！ (2019年2月14日 21時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 虹色MYUUさん» コメントいただいていたことに気付きませんでした(TT)!!ごめんなさい!!(泣)全部読んでいただきありがとうございました!!面白かったと思っていただけて嬉しいです。ありがとうございます！お返事遅くなって本当にごめんなさい(;_;) (2019年2月14日 21時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - この話めっちゃ面白かったです！！！ (2019年2月13日 21時) (レス) id: 7c50544fac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2018年1月7日 15時
