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You side


イエナが部屋に帰ってくるまで、部屋の中や廊下を行ったり来たり、うろうろしていたら、いい加減鬱陶しくなったのか、リノが文句を言いに来た。

「少しは静かにしなよ、すごいうるさい」
「…ごめんなさい」

俺、こいつより結構歳上だと思うんだが…と思っていたら、イエナがチャンビニと一緒に帰ってきた。

ちゃんと帰ってきてくれたことにかなり安心して、俺はイエナに駆け寄った。

「ジョンイナ〜、大丈夫か!?」


イエナは少し戸惑っていたようだけど、つっかえながら俺に向けて、真っ直ぐと話してくれた。
「…Aヒョン、ごめん。Aヒョンは、僕らの大事な仲間なのに、酷いこと言って…」


言葉をつまらせながら、それでもちゃんと伝えようとしてくれるのが、本当に、お前らしいよ。


「ジョンイナ〜、ヒョンはそんなこと言ってもらえて嬉しいよ…!」
そう言いながらハグしたら、イエナも抱き締め返してくれた。


だから俺は決めた。今後、絶対にイエナを一人で泣かせたりしない。もちろん、ずっと笑っていてほしいけど、笑いたくないときもあるだろ?そういうとき、何があったってイエナの傍にいるんだ。

だけど、暫くはそんな心配もないかもしれない。なぜだか、イエニにすっかり懐かれて、イエニの愛を一番受け取る男になってしまったからだ。今日だって、仕事をしている俺の膝で昼寝をしている。

ふと顔を上げると、ちょうど部屋に入ってきたヒョンジニと目があった。やばいと思ったけど、かなりの勢いで突進され、膝で寝ていたイエニは声にならない声をあげた。それでも笑っている顔を見て…

愛しいなって思うんだ。

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作者名: | 作成日時:2023年8月26日 11時

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