スキズのマネージャー (ページ5)

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You side

「Aヒョンは仲間じゃないでしょ！」
その言葉を聞いたとき、すごく後悔した。

イエニはいつもにこにこ笑っているけど、たまに辛そうに笑っている。兄たちに気を遣って、辛い気持ちを隠そうとしてることくらい、俺にはわかってる。

だから…
いつか、爆発するんじゃないかって、心配はしていた。その相手が、他の誰でもなく俺に向けられたっていうことが、ただただありがたかった。

俺も、皆より何年かは長く生きてるから、自分の気持ちを少しはうまく消化できるつもりだ。確かに少し驚いたけど、今心配するのは俺の心なんかじゃない。

怒鳴ったあとの、イエニの悲しい顔は、きっと忘れられない。

部屋を飛び出していったイエニは、またどこかで一人で泣くんだろうか？そう思うと、いてもたってもいられない。

「イエナはチャンビニが追いかけてったから大丈夫だよ」
おろおろする俺の気持ちがわかったかのように、リノが言う。

「…うん。…俺…ちょっと軽率なこと言っちゃったな…」
俺にも、メンバーを支えているっていうプライドというか、自負みたいなのはある。でも、「仲間」じゃないっていうイエナの言葉は最もだ。

「イエナはそんなこと思ってないよ。冷静じゃなかっただけで」
チャニがフォロー入れるから、ちょっと笑ってありがとう、と言った。