スキズのマネージャー (ページ4)

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Aヒョンは、僕らが練習生の時からスタッフとして傍で応援してくれて、デビューしてからも同じ宿舎に寝泊まりして僕たちの面倒を見てくれた。仕事の時の送り迎えや、なんなら時間があれば学校までの送り迎えもしてくれたし、どんなに忙しくても僕たちのくだらない話に絶対付き合ってくれた。
僕らの休日にだって実はこっそり仕事をしていることも、僕は知っている。

Aヒョンは、本当に大事な仲間なのに。

少しすると、部屋のドアが開いた。顔を上げると、ビニヒョンだった。

ビニヒョンの顔を見ると、余計に涙が止まらなくなった。

「ビニヒョン…僕…っ、Aヒョンにひどいこと言っちゃった…」
「…そんなに泣くんなら、最初から言うなよ…」
ビニヒョンは、僕の頭を撫でながら、続けて言った。

「大丈夫だ、イエナ。Aヒョンは俺たちのことが大好きだし、俺たちもAヒョンのことが大好きだろ？Aヒョンはそんなことわかってるさ。だけど、、、」

ヒョンにはちゃんと謝れよ。
ビニヒョンはそう言いながら、立ち上がった。
僕も続けて立ち上がり、頷く。

練習室に戻ると、部屋の前でおろおろしているAヒョンと、それをなだめるチャニヒョンとリノヒョンがいた。

Aヒョンは、僕を見つけると駆け寄ってきて、
「ジョンイナ～、大丈夫か！？」
なんて言ってきた。

さっき酷いことを言った相手の心配を真っ先にするなんて、なんだか、とっても、Aヒョンらしいや。

「…Aヒョン、ごめん。Aヒョンは、僕らの大事な仲間なのに、酷いこと言って…」

Aヒョンは、目を見開いたが、すぐに嬉しそうに僕の頭をくしゃくしゃに撫でてきた。

「ジョンイナ～、ヒョンはそんなこと言ってもらえて嬉しいよ…！」
そして、僕のことを抱き締めてきたので、僕は小さなヒョンの背中に手を回した。

だけど、僕はわかっている。
どんなにAヒョンが許してくれたって、どんな言い訳をしたって、僕がヒョンを傷つけたことは事実だし、言ってしまった言葉は消えない。

だから、これからは絶対にAヒョンには一番優しくするし、絶対にAヒョンの手は放さないって決めたんだ。

そんなわけで、僕は今日もパソコンに向かって仕事をしているAヒョンの膝枕で昼寝をしている。もうそろそろ、嫉妬したジニヒョンが突撃してくる頃だろうな…なんて思いながら。