９ ページ10
あなたside
「お部屋…
このままでいれるといいなぁ…」
安「大倉がきっと
なんとかしてくれるって！(笑)」
「…章大くんと大倉さんって
すごく仲良しなんだね。」
安「そう？普通やで？
他にもマルとか亮ちゃんとか
おもろい人たくさんおるで^^」
「…私、人見知りだし、
章大くんみたいに
人とすぐ打ち解けられないもん…。」
章大くんみたいに人懐っこくて
誰とでも仲良くなれる人、羨ましい…。
安「えぇっ、そんなことないって！
だってほら！
おれともすぐ仲良くなれたやろ？」
「それは…っ…章大くんのおかげで…」
安「ちゃうよ！おれ、何もしてへんもん。
今、おれとちゃんとお話してるやん。
大倉にも、自分の気持ちとか思ってること、
ちゃんと伝えられてたやん。
それはAちゃん自身の力やと思うで？」
「…っ…ありがとう…」
やっぱり、章大くんってすごい。
一瞬でモヤモヤを吹き飛ばして
前向きな気持ちにさせてくれる…。
安「…いっこ聞いてもええ？」
「…？うん。」
安「Aちゃん、まだ高校生やのに
１人で入院来たん？」
「あ……えーっと…」
安「やっ、言いたくなかったら
別にええねんっ！ごめんな？」
言いたくない訳じゃないけど、
言ったら絶対みんな
"ごめん…"ってなるから…
でも、いずれは
言わなきゃいけないことだしね…。
「両親ね、私が小学生の頃に
事故で死んじゃって…
それからずっと施設で暮らしてて、
高校生なってすぐバイトしてお金貯めて
やっと一人暮らしできたころだったの。」
安「……」
章大くん、目を見開いて驚いてる。
「ごめんね、こんな話。
でも私、全然寂しくないかr…」
安「…辛かったなぁ…っ」ｷﾞｭｯ
私が言い終わる前に
章大くんがこっちに来て、ぎゅって…
「し、章大くん…?!///」
安「…ここでは強がらんでええよ。
寂しいのも、怖いのも、心細いのも、
ぜーんぶおれが受け止めるから。
…おれだけちゃうな。
大倉も、まだ会ったことないやろけど
マルや亮ちゃんも、
みんな甘えてええ相手やで？
きっと今まで、辛いことも苦しいことも
一人で乗り越えてきたんやと思うけど…
もう、一人で頑張らんでええよ。」
「章大くん…(涙)」
自然に、涙が出てきた。
…きっと今までずっと、心のどこかで
こんな風に言ってくれる人を
探していたのかもしれない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 411人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
祐希(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» ほんとにすみません。ありがとうございます！ (2018年9月3日 7時) (
レス) id: 49512c4b0f (このIDを非表示/違反報告)
まるるん(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» ありがとうございます！ (2018年9月2日 20時) (レス) id: cc4db1c139 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 祐希さん» 先ほど更新した「作者より」にパスワード載せたので、そちらを確認お願いしますm(__)m (2018年9月2日 20時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - まるるんさん» 先ほど更新した「作者より」にパスワード載せたので、そちらを確認お願いしますm(__)m (2018年9月2日 20時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
祐希(プロフ) - とても面白くていつも更新がとても楽しみです！メッセージ機能でパスワードについて送らせて頂いたので、よろしくお願いします。 (2018年9月2日 19時) (レス) id: 49512c4b0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2018年6月30日 11時
