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横山side
昨日のことも、
今日いっぱい辛い思いさせたことも、
申し訳なかったなって気持ちが
まだ消えへん。
Aちゃんとの空気感も
まだ微妙にギクシャクしてるっていうか…
Aちゃんの心の扉が、
完全にではないけど
また少し閉まってもうたかなって…。
夜、仕事が全部終わったあと
またAちゃんの部屋に向かう。
横「…Aちゃん、入るで。
どう？足。痛くない？」
「…ちょっとズキズキします……
でも大丈夫です。」
横「我慢せんでええんやで。
いつでもお薬使えるからな。」
「はい……ありがとうございます…^^」
横「……他のスタッフには内緒やで？」
…Aちゃんの部屋に来たのは、
これを渡すため。
「え……チョコレート…？」
横「おん。頑張ったからご褒美や^^」
ほんまは患者さんに個人的に
ものをあげたりしたらあかん。
でも……Aちゃんにはええかなって。
「……もらって、いいんですか…？」
横「もちろんやん。
Aちゃんにあげるために
持って来たんやから。
めちゃくちゃ頑張ってくれたのに
こんなショボいご褒美でごめんな(笑)」
「んーん……すっごく嬉しいです…^^」
俺はAちゃんのこと
怖がらせて、不安にさせて、
痛いことばっかりしとるのに…
それでもAちゃんは
俺の前で笑ってくれとる。
「……先生、一緒に食べてくれますか…？」
横「えっ…」
「横山先生と、一緒に食べたいです…。
…先生がこの病院に来る前、
ケーキ持って来てくれて…
相葉先生と一緒に、食べたじゃないですか。」
横「おん…」
「…誰かと一緒に、何かを食べたのって
本当に久しぶりだったんです。
誰かと一緒に食べるのって
こんなに美味しくて楽しいんだ…って…
だから、美味しいものは
先生と一緒に食べたいです。」
はい、ってAちゃんは
俺があげたチョコレートを1個手渡してきた。
人と一緒に食事をしたのは久しぶり…
Aちゃんは何でもないことのように
さらっと言うたけど、
それってすごく寂しいことで。
それが当たり前になってもうてることが切ない。
横「…ありがとう。
食べよか、一緒に。」
「っ…うん！^^」
一人でも平気なふりしてるだけで…
ほんまは寂しいんやな。
その寂しさ、俺が埋めてあげることは
できひんのやろか…。
…Aちゃんの病気が治るの待ってるの、
俺じゃあかんのかな。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - ざーさいさん» コメントありがとうございます！えぇ！！そんな泣くようなシーンありました？！笑 あまり自信のなかったお話なんですが、楽しんでいただけたようで安心しました！お読みいただき、ありがとうございました(^^)！ (2021年5月22日 22時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
ざーさい(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！夜中に見始めたんですけど、気づいたら朝になってましたw初めから終わりまでずーーっと泣きっぱなしで今目がパンパンですwこれからも応援してます！ゆず丸さんが書く作品大好きです！素敵なお話をありがとうございました！！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 6dcf770475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年5月12日 21時
