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あなたside
大「削るのもう終わりやからね。
少し休んだら詰め物作るための型取りするな。
ヤス、頼むわ。」
安「はーいっ」
そう言い残して、大倉先生は
個室から出て行っちゃった。
「あ、あのっ…型取りって…？(涙)」
安「さっき、ここは銀の詰め物になるって
説明されたやろ？
それを作るためにね、
歯型を取る必要があるねん。
削った穴の形と、
上の歯との噛み合わせ部分が
合うように作らなあかんから…
痛いことしないから大丈夫やで？」
安田さんはイスに座ってニコニコしてる。
安「…まだ不安そうやなぁ？」
「っ、…だって…やったことないから…(涙)」
安「うんうん、
初めてのことは不安になるよなぁ。
うーんとね…
サイズは後で合わせるんやけど
このトレイに柔らかいガムみたいな
素材を入れて、
それを歯にぎゅーって押し当てることで
歯型を取るんよ。
どう？痛そうな感じする？」
「しない、です…(涙)」
安「でしょ？
ちょっとなぁ、そのガムみたいなんが
ぐにょってして気持ち悪いかもしれへんけど…
絶対痛いことはせーへんから。なっ^^」
「はい…」
安「じゃあ…まずはトレイのサイズ
合わせさせてもらってもええかな？
今回は左側だけの型取りするから
この半分のやつ使うな。
うーん……このくらいの大きさかなぁ。
はい、あーんしてもらってええ？」
「……んっ、ぅ…(涙)」
大きな金属のトレイが入ってくるのは
それだけでも結構気持ち悪い…(涙)
安「ん、大きさはこれでええな。
一旦出すよ〜ごめんなぁ、苦しいなぁ。」
「おぇ…っ…はぁ……(涙)」
安「…喉の反射強かったりする？」
「反射…？(涙)」
安「うん。おぇってなりやすい？」
「え……うーん……分かんない、です…」
安「そっか、分からんか(笑)
反射強い人には
ちょこっと苦しいかもしれへんねん…
あ、内緒やけど大倉先生はめちゃめちゃ
すぐおぇってなんねんで(笑)」
「え……(笑)」
何その情報…って思ったら
思わず笑ってしまった。
安「僕に型取り頼んで出て行ったのもな？
おぇーってなってる人見たら
自分もおぇーってなってまうからやねん(笑)」
「そうなんですね…(笑)」
“俺が言うたって内緒やでー？(笑)”なんて
ケラケラ笑ってる安田さん。
つられて私も笑顔になる。
…気付いたらいつも
不安な気持ちとかほぐしてもらってるんだよなぁ。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - ざーさいさん» コメントありがとうございます！えぇ！！そんな泣くようなシーンありました？！笑 あまり自信のなかったお話なんですが、楽しんでいただけたようで安心しました！お読みいただき、ありがとうございました(^^)！ (2021年5月22日 22時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
ざーさい(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！夜中に見始めたんですけど、気づいたら朝になってましたw初めから終わりまでずーーっと泣きっぱなしで今目がパンパンですwこれからも応援してます！ゆず丸さんが書く作品大好きです！素敵なお話をありがとうございました！！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 6dcf770475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年5月12日 21時
