■ ページ40
あなたside
大倉先生が言ってくれたように、
抜歯の翌日をピークに
徐々に痛みは治まっていって、
一週間経つ頃にはもう
痛み止めも必要なくなったし、
ご飯も普通に食べれるようになった。
安「Aちゃんっ、久しぶり〜っ」
「っ、こんにちは…お久しぶりです。」
…って言ってもまだ
一週間しか経ってないんだけど。
安「どう？痛み。」
「今はもうほぼ痛くなくなりました。」
安「そっか、良かった！頑張ったね！」
「…っ、…」
安田さんと話しながら診察室に入る。
大「おっ、今日はちゃんと来たな(笑)」
そしたら大倉先生が
親知らずの抜歯のときに
公園に逃げてたことをいじってきて…
最初は大倉先生のこういうところ
ちょっと苦手だなって思ったけど、
今は逆にホッとする。
自分のこと覚えててくれてるんだ…って。
大「痛み、だいぶ治まったやろ？」
「はい…もうほとんど痛くないです。」
大「抜いたあと2、3日辛かったやろ。
よく耐えたね。頑張った頑張った^^」
「…っ、…」
安田さんも大倉先生も
「頑張った」って言ってくれて、
その優しさに目の奥がツンとして
泣きそうになる。
大「先に傷診て抜糸してまうね。」
「あっ…あの…抜糸って、痛いですか…？(涙)」
大「んー…痛くはないと思うけど…
ちょっとチクチクするかもしれへん。
でもすぐ終わるからね。」
「うぅ…(涙)」
大「だーいじょぶやって！(笑)
あんなしんどいの乗り越えたんやから。
はい、開けて？」
恐る恐る口を開くと
すぐにカチャカチャと器具が入ってくる。
ぎゅっと目を閉じると
肩には優しく撫でてくれる
安田さんの手の感覚。
大「…うん、傷の治りは順調やね。
抜糸してくな〜」ﾊﾟﾁﾝｯ
「(ﾋﾞｸｯ)んっ…(涙)」
パチンパチンと糸が切られる音。
その後にツーッと糸が抜かれる感覚がして
言われた通りチクチクしてちょっと痛い。
「んん…っ(涙)」
大「もう終わるからね〜……はい、終わり。
イス起こすからお口ゆすいでな。
ちょっと血出てるけど、
心配せんで大丈夫やからね。」
「はぁ……(涙)」
血が出てるかどうかは
うがいした水を見ても分からなかった。
大「さて……どないしよっか(笑)」
「っ、…」
何を、なんて言われなくても分かる…。
大「どっちでもええで？
今日1本治しても、また次回にしても。」
…結局、今日治療するっていう
覚悟ができないまま来ちゃった…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 571人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞ゆず丸∞(プロフ) - ざーさいさん» コメントありがとうございます！えぇ！！そんな泣くようなシーンありました？！笑 あまり自信のなかったお話なんですが、楽しんでいただけたようで安心しました！お読みいただき、ありがとうございました(^^)！ (2021年5月22日 22時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
ざーさい(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！夜中に見始めたんですけど、気づいたら朝になってましたw初めから終わりまでずーーっと泣きっぱなしで今目がパンパンですwこれからも応援してます！ゆず丸さんが書く作品大好きです！素敵なお話をありがとうございました！！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 6dcf770475 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年5月12日 21時
