■ ページ35
あなたside
安「…Aちゃん、痛みどう？帰れそ？」
「あっ…はい……大丈夫、です…」
痛み止めを飲んでから20分くらい。
痛みはゼロにはなってないものの
少し楽になった。
安「ほな…
会計して待合室で待っててもらってええ？」
「はい…」
ここまでしてもらって
本当に良いんだろうか…。
会計して薬を受け取って待ってると、
安「よし、ほな行こっか^^」
って歯医者さんの制服に
タイダイ染のパーカーを羽織った安田さんが
声をかけてくれた。
「あの……本当に、いいんですか…？」
安「ええのええの(笑)
送ってかな、おれが大倉先生に
怒られてまう(笑)
はい、どーぞ！」
「…っ、…すいません…」
駐車場に停められた車の
助手席のドアを開けて待っててくれるから…
もう乗らないわけにはいかなくて。
安「道案内してやー？」
「は、はい…っ」
他人の車に乗ることなんて滅多にないから
何か緊張しちゃう…。
安「…そない固くならんといて(笑)
おれ、運転得意なんやでー？」
「す、すいません…っ…」
安「最初どっち？」
「あ…み、右です…」
安「ん、了解。」
車の中ではほぼ無言。
でも私も痛いしあまり喋りたくなかったから…
多分、気を遣ってくれたんだと思う。
安「…Aちゃん、
今日のご飯とか大丈夫なん？
お家に食べれそうなもんある？」
「あ……」
…そう言われればそうだ。
普通の食事なんてできそうにないし、
何より食欲もない。
一日くらい食べなくてもいっか…
なんて思ってたら、それを見透かすように、
安「…食欲ないかもしれへんけど、
少しでも何か食べなあかんで？
栄養は傷の治りにも影響するからね。」
「……何も、食べたくないです…」
小さい声でそう呟いたら
安田さんは困ったように微笑んで。
安「…コンビニあるから寄るね。」
ってコンビニの駐車場に入った。
安「動くのしんどいと思うから、
ちょっと車の中で待ってて？」
「えっ、ちょっ……」
引き止める間もなく
車から降りてっちゃって…
鍵を開けっぱなしで
無人にする訳にはいかないし、
どうしたらいいか分からなくて
ただただ安田さんが戻ってくるのを
待ってることしかできなかった。
安「お待たせ〜はい、これ！」
「…っ、…」
戻って来た安田さんから渡された袋には
高栄養のゼリー飲料や
レトルトのお粥なんかがたくさん入ってた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 571人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞ゆず丸∞(プロフ) - ざーさいさん» コメントありがとうございます！えぇ！！そんな泣くようなシーンありました？！笑 あまり自信のなかったお話なんですが、楽しんでいただけたようで安心しました！お読みいただき、ありがとうございました(^^)！ (2021年5月22日 22時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
ざーさい(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！夜中に見始めたんですけど、気づいたら朝になってましたw初めから終わりまでずーーっと泣きっぱなしで今目がパンパンですwこれからも応援してます！ゆず丸さんが書く作品大好きです！素敵なお話をありがとうございました！！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 6dcf770475 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年5月12日 21時
