■ ページ34
あなたside
大「家、この近所なん？」
「んー…はい。歩いて10分くらいです…」
大「10分か……ヤス、今日車？」
安「うん、車やで？」
大「Aちゃん、家まで送ったり。」
「えっ…」
安「え、ええの？」
え…いや、安田さん…
ええの？って返しはおかしくない…？
大「もうそんな患者さんおらんし。
Aちゃん、まだ顔色悪いし
一人で帰すの心配やから。」
安「うん、せやね。
痛み治まったらお家まで送るね？」
「いやっ…大丈夫、です…っ…
一人で、帰れますからっ…」
こんなに休ませてもらった上に、
家まで送ってもらうなんて…
しかも来るときだって
公園まで迎えに来てもらってるし。
さすがに、そこまで甘える訳にはいかない。
大「あかん。ヤスに送ってもらい？
親知らずの抜歯のあとは
なるべく運動避けなあかんねん。
10分も歩かせられへんよ。」
いや、それくらい歩いて来てる患者さん
他にもたくさんいるでしょ…って思ったけど、
何となく言い返せなくて。
大「…これね、抜歯後の注意書き。
運動の他にも気を付けて欲しいことがあって…
今日はお風呂はやめてシャワーにしてな。
あとアルコールも控えてください。
どっちも血流が良くなって
出血がぶり返してまうかもしれへんからね。
ご飯食べるとき右側で噛んだり、
歯磨きのとき強くうがいしたりもしないように。
痛みと腫れが数日続くかもしれへんけど…
痛いときは我慢せんと痛み止め使ってね。」
「はい……」
大「あと…明日。
消毒だけしたいから、
何時でもええから来てください。
すぐ終わるから
Aちゃんのええ時間で。」
「っ、…わかりました…」
大「…家、一人暮らし？」
「…はい、一人です…」
大「そっか…
まだ唾液に少し血が混ざってると思うけど
それは心配しなくていいからね。
痛みが強くなったりしたら
不安かもしれへんけど…
もし、何かあったら
ここ20時くらいまでは誰かおるし、
明日も9時くらいからおるから
電話してくれてもええよ。
痛みが引けるまで、数日間頑張ろうな。」
「っ、…はい…(涙)」
大「ん、ほなお疲れ様。また明日な。
ヤス、後は任せたで。」
安「おん、任せて！」
「あっ…ありがとうございました…っ…」
大倉先生は最後に
私の頭にぽん、と手を置いて出て行った。
こんなに親身になってくれて…
やっぱりここでお願いして良かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 571人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞ゆず丸∞(プロフ) - ざーさいさん» コメントありがとうございます！えぇ！！そんな泣くようなシーンありました？！笑 あまり自信のなかったお話なんですが、楽しんでいただけたようで安心しました！お読みいただき、ありがとうございました(^^)！ (2021年5月22日 22時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
ざーさい(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！夜中に見始めたんですけど、気づいたら朝になってましたw初めから終わりまでずーーっと泣きっぱなしで今目がパンパンですwこれからも応援してます！ゆず丸さんが書く作品大好きです！素敵なお話をありがとうございました！！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 6dcf770475 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年5月12日 21時
