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大倉side
大「ごめんな、今のは痛かったな〜(汗」
残った根っこの部分、
神経に近い場所をグリグリしたから…
麻酔をしてるとはいえ痛かったと思う。
最後の最後で痛い思いさせてもうたな…。
大「…よし、
あと数針縫合したら終わりやからね。
ほんまに、もう少しで終わるから。
もう痛いことないから安心して大丈夫やで。」
「っ、…んっ…ｸﾞｽｯ…んくっ…(泣)」
安「よう頑張ったよう頑張った…
もう少し頑張ってお口開けててなぁ。」
ドレープを外したらきっと、
涙で顔ぐちゃぐちゃやろな…(笑)
親知らず、真っ直ぐ生えてきてたら
スポンッて引っこ抜くだけやねんけど、
切開して、分割して…ってなると
かなりしんどい処置やねん。
長い時間口を開けててもらわなあかんし、
ゴリゴリグリグリされるのにも
いっぱい耐えてもらわなあかん。
ほんまに大変な処置やのに…
よく頑張ったと思うわ。
大「…よーし、これで終わり！」ﾊﾟﾁﾝｯ
最後の縫合糸を切って、全部終わり。
大「まだ少し出血してるから
ガーゼ噛んでてもらおうかな。
…はい、噛んで〜？」
圧迫止血できるようにガーゼを入れて、
ドレープを外してイスを起こした。
大「……お疲れ様。頑張ったね。」
「んっ…ﾋｯｸ…んっ……(泣)」
おでこは汗でびっしょりで、
目からはまだ涙が止まってへん。
大「すごい汗かいたね…
ヤス、そこのガーゼ取って？」
安「…はい。」
大きめの、柔らかいガーゼで
おでこの汗と涙を拭いてあげる。
大「…大丈夫？しんどかったね。
顔色、良うないな…
血圧測ってみよか。」
Aちゃんは意識はあるものの
グッタリとして反応も鈍い。
頑張りすぎてもうたか…。
安「…血圧101の76。ちょっと低いな。
貧血も起こしてるかもしれへんね…」
処置中…いや、その前から
極度の緊張状態にあったんやろう。
処置中もずっと力入ってたしな…。
終わった途端に緊張がほぐれて
一気に血圧が下がって具合が悪くなる…
それは珍しいことやあらへん。
大「奥のベッドで少し休もうか。
Aちゃん、動ける？」
「…っ、…(涙)」ﾌﾙﾌﾙ
大「クラクラするかな。
…ちょっと我慢してや。」
無理に起こしたら
クラってして倒れてまうかもしれへん。
背中と膝の裏に手を入れて
ひょいっと持ち上げて、
そのまま休息スペースまで運んだ。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - ざーさいさん» コメントありがとうございます！えぇ！！そんな泣くようなシーンありました？！笑 あまり自信のなかったお話なんですが、楽しんでいただけたようで安心しました！お読みいただき、ありがとうございました(^^)！ (2021年5月22日 22時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
ざーさい(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！夜中に見始めたんですけど、気づいたら朝になってましたw初めから終わりまでずーーっと泣きっぱなしで今目がパンパンですwこれからも応援してます！ゆず丸さんが書く作品大好きです！素敵なお話をありがとうございました！！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 6dcf770475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年5月12日 21時
