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あなたside
レントゲンを終えて席に戻ると、
隣の治療はもう終わったみたいだった。
安「ほな…またちょっと待っててください。
担当の先生、優しい人やからね。
そない緊張せんと、リラックスしててな。」
私の肩をぽんっ、てして
また離れて行っちゃった。
一人になった瞬間、すごく心細くなる…(涙)
？「すいません、お待たせしました〜」
「(ﾋﾞｸｯ)…っ、…(涙)」
しばらく待ってると
安田さんとは違う声が聞えて。
視界に背の高い男の人が映り込んだ。
大「初めまして。
担当させていただきます、大倉といいます。
よろしくお願いします。」
「っ、…お願い、します…っ…(涙)」
怖くて、下を向きながら小さい声で
そう言うのが精一杯。
安「杉崎さん、顔上げて見て？
大倉先生、優しそうやで？」
安田さんに言われて
恐る恐る顔を上げてみると、
大「…ほんま、顔色悪いな…。
大丈夫？具合悪なってないですか？」
「…っ、…(涙)」
心配そうにこっちを見る先生の姿が。
安「具合、良くはないよなぁ(笑)
えらい緊張しとるみたいやから。」
大「うん、めっちゃ緊張してるの
俺にまで伝わってくる。
今日は診せてもらうだけで
何もせーへんからね。
もっと力抜いて大丈夫ですよ(笑)」
「っ、…何も、しないん、ですか…？(涙)」
大「おん、今日はな。
お話と、診察して終わりにしましょう。
もう少し頑張れそうですか？」
「…っ……(涙)」ｺｸﾝ
それだけだったら…頑張れるかも。
大「ほな…早速やけど
さっき撮ったレントゲン見ながら
お話していきますね。
杉崎さんの想像通り、
痛みが出てるのは親知らずで
間違いないと思います。
ここに写ってるのが親知らずで…
斜めに生えてきてるの分かります？」
「っ…はい……(涙)」
大「まっすぐ生えてきてたら
抜かなくてもええこともあるんやけど…
これね、あまりええ生え方してへんから
早めに抜いてあげた方がええと思います。」
「…っ、…(涙)」
やっぱり、抜かなきゃダメなんだ…(泣)
安「…杉崎さん、大丈夫？
しんどくなってきたら
我慢せんとすぐ言うてな。」
安田さんは心配そうに背中を擦ってくれた。
大「…ちょっとだけ
診せてもらってもええですか？」
「あ……は、はい……(涙)」
大「少しイス倒しますね。」
「(ﾋﾞｸｯ)…っ…(涙)」
もう、このイスが倒れてく感じも怖い…(泣)
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∞ゆず丸∞(プロフ) - ざーさいさん» コメントありがとうございます！えぇ！！そんな泣くようなシーンありました？！笑 あまり自信のなかったお話なんですが、楽しんでいただけたようで安心しました！お読みいただき、ありがとうございました(^^)！ (2021年5月22日 22時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
ざーさい(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！夜中に見始めたんですけど、気づいたら朝になってましたw初めから終わりまでずーーっと泣きっぱなしで今目がパンパンですwこれからも応援してます！ゆず丸さんが書く作品大好きです！素敵なお話をありがとうございました！！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 6dcf770475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年5月12日 21時
