□ ページ13
横山side
いよいよ明日はAちゃんのオペ日。
一緒にオペに入るチームのみんなと
何回も何回も打ち合わせして
シミュレーションを重ねてきた。
Aちゃんはと言うと
オペ日が近付くにつれて
どんどん元気がなくなってきてる。
多分、緊張とか不安とか
精神的なものやと思うけど…。
横「…Aちゃん。」
「横山先生……」
夜部屋を訪ねると、Aちゃんの表情は
不安と恐怖でいっぱいやった。
横「…なんちゅー顔しとるん(笑)」
「…っ、…だって…(涙)」
横「何も心配いらん。
Aちゃんは元気になって退院したら
何したいかだけ考えとき？」
「……っ…(涙)」
横「俺はな、いっぱいあるで？
俺んちで一緒に暮らすのも楽しみやし、
Aちゃんに美味いもん
いっぱい食べさせたいなぁ。」
「…っ…先生は、不安じゃないんですか…？
時間のかかる、難しい手術だって…(涙)」
横「…俺は自信しかないよ(笑)」
…不安がないといえば嘘になる。
一瞬のミスでこの手でAちゃんの命を
奪ってまう可能性やってあるんやから。
でも…俺が少しでも不安な素振りを見せたら
Aちゃんはもっと不安になってまう。
横「…絶対手術成功させて、
この手でAちゃんを幸せにすんねん。
やから、信じて。大丈夫。」
「…っ…うん……
ねぇ、先生……ぎゅーってして…？(涙)」
横「…なんぼでも。」ｷﾞｭｯ
Aちゃんがここまで直球に
甘えてくるのは珍しい。
それだけ不安が強い証拠やろな。
「……おっきい傷跡、残っちゃうね…(涙)」
横「…Aちゃんが頑張った証やんか。」
Aちゃんの胸にはもう既に
昔の手術の傷跡が残ってる。
今回もその傷跡の上を切るけど…
今よりは確実に大きくなってまう。
「手術が終わって目が覚めたら…
先生、傍にいてくれますか…？(涙)」
横「おるよ。
手術中も手術後もずっと傍におる。
約束するよ。」
「ん……(涙)」
そこで突然、部屋の電気か消えた。
横「消灯時間か…。」
放送流れたんやろけど聞こえてへんかったな。
横「…もう、寝なあかんね。」
「…っ、…(涙)」
抱きしめてた身体を離すと
あまりにも寂しそうな顔するから、
チュッとおでこに軽いキスをした。
横「寝るまでここにおるから。
何も心配せんでええよ(撫」
素直にベッドに潜ったAちゃんが
眠りに落ちるまで、
お腹をトントンしながら見守った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 571人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞ゆず丸∞(プロフ) - ざーさいさん» コメントありがとうございます！えぇ！！そんな泣くようなシーンありました？！笑 あまり自信のなかったお話なんですが、楽しんでいただけたようで安心しました！お読みいただき、ありがとうございました(^^)！ (2021年5月22日 22時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
ざーさい(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！夜中に見始めたんですけど、気づいたら朝になってましたw初めから終わりまでずーーっと泣きっぱなしで今目がパンパンですwこれからも応援してます！ゆず丸さんが書く作品大好きです！素敵なお話をありがとうございました！！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 6dcf770475 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年5月12日 21時
