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横山side
「んっ…はぁっ…(泣)」
横「…苦しいね。酸素付けようか。」
これだけ泣いたらそりゃあ
身体の中の酸素は薄くなる。
SPO2を測ったら案の定低くて…
横「病室戻って、横になって休もう。」
「ひくっ…んっ…(涙)」
まだ嗚咽が残り続けるAちゃんの
鼻に酸素カニューレを付ける。
横「車イス乗れる？」
「はぁっ……うん……(涙)」
支えながら車イスに乗せて、
そのまま病棟まで押して行った。
横「よし、ベット移ろうか。」
検査で疲れ切ったAちゃんは
足元がフラフラで危なっかしい。
…あれだけ苦しい思いさせたら
それも無理もないけど。
横「ほんまによう頑張った。
お疲れさん(撫」
「っ、…すっごい、苦しかった…っ…
もう、やりたくない……(涙)」
横「うん、もうやらんよ。
…昨日のこともあったから、
きっと無理して頑張ってくれたんよね。
ごめんな、怖い思いさせて…っ」
きっと検査を嫌がったり逃げたりしたら
また俺に怒られる…そう思って、
無理して受けてくれたんや。
「…っ…横山先生が傍にいてくれると
何だかすごく安心するんです…ｸﾞｽｯ…
まだ知り合ったばかりなのに……
横山先生に嫌わたくないです…っ…
ｸﾞｽｯ…見捨てられたくない……(涙)」
横「…っ、…」
Aちゃんはグッタリと目を閉じたまま、
半分独り言のようにそう言うた。
Aちゃんが怖がってるのは、
俺に怒られることよりも
俺に嫌われること……？
横「嫌いになんて…なるはずないやんか…っ」
そんなん、むしろ俺の方や。
こんな、辛いことばっかりして
Aちゃんの気持ちも
分かってあげられんくて…
いつ嫌われてもおかしくないもん。
横「……心カテ、延期にしよっか。」
やっばり一日で二つの検査なんて…
Aちゃんにとって負担が大きすぎたんや。
そもそも早く検査したいっていうのは
俺のエゴやから…。
「っ…だめっ……今日、する……(涙)」
横「でも…もう体力残ってへんやろ。」
「っ…大丈夫……少し休めば……(涙)」
横「…ええよ、やめよう？
また来週にでも検査予定組み直すから…」
「やだっ……今日、やるのっ……(涙)」
…どうしたん、Aちゃん…
昨日はあんなに検査やりたないって
言うてたのに…。
横「分かった。分かったから泣かん(撫」
昨日、厳しくしてもうたのが
よっぽど恐怖として根付いてもうたんやろか…。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - ざーさいさん» コメントありがとうございます！えぇ！！そんな泣くようなシーンありました？！笑 あまり自信のなかったお話なんですが、楽しんでいただけたようで安心しました！お読みいただき、ありがとうございました(^^)！ (2021年5月22日 22時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
ざーさい(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！夜中に見始めたんですけど、気づいたら朝になってましたw初めから終わりまでずーーっと泣きっぱなしで今目がパンパンですwこれからも応援してます！ゆず丸さんが書く作品大好きです！素敵なお話をありがとうございました！！ (2021年5月21日 6時) (レス) id: 6dcf770475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年5月12日 21時
