■ ページ35
あなたside
これからどうなるんだろう…
もしかしたら本当に癌なのかもしれない…
そう考えたら不安で泣きそうになる。
大「…まだ病気やって決まった訳やないよ。
やから…ね。不安やと思うけど、
これからもう少し詳しく検査して、
もしも悪いところがあったら
早めに見つけてあげることが一番やから。」
「…っ…はい…(涙)」
大倉先生は私の腕の辺りをさすりながら
すごく申し訳なさそうに話してくれてる。
先生が悪いわけじゃないのに…。
大「…これからのこと、
説明していっても大丈夫そうですか？」
「……はい…(涙)」
大「もし途中で、
聞いてるのしんどくなったら
無理しないですぐに教えてくださいね。
では…このプリントに沿って説明します。
この前の子宮頸がん検診は
子宮頸部を専用のスワブで擦って
少しだけ細胞を採取する
”細胞診”やって話はこの前しましたよね。」
「はい…(涙)」
大「更に詳しい検査…
ここでは二次検査って書かれてるけど、
二次検査では”組織診”というものを
行います。」
「組織診…(涙)」
大「…まず、膣鏡で膣を広げたあと
コルポスコピーという
望遠鏡みたいな機械を使って
子宮頸部を拡大して診察します。
そして病変が疑われるところがあれば
ピンセットのような器具を使って
数ヶ所、組織を採取します。
摘まんでピッと採る形やから
組織を採取するときは
少し痛みを感じるかもしれません。
だけどそんなに強い痛みやないので
麻酔はしないで検査します。」
「…っ……(涙)」
組織を摘んで取るなんて…
そんなの、絶対痛いじゃん…(泣)
大「ずっと膣鏡を入れた状態での
検査になるので、
それが少し辛いかもしれないけど…
なるべく早く終わらせるように
頑張りますからね。」
「…っ、…(涙)」
先生の話はちゃんと聞こえてるし
無視してる訳じゃない。
だけど、怖くて…
ぐっと唇を噛んで下を向いてないと…
何か言葉を発したら泣いてしまいそうで、
黙ってうつむくことしかできなかった。
大「……Aさん？大丈夫？」
「…っ、…や、あの…っ…(泣)」
だけど大倉先生が
すごく心配そうな顔で覗き込んできて…
顔をあげた瞬間、
我慢してた涙が一筋こぼれてしまった。
「す、すいませんっ…(涙)」
慌てて拭ったけど、もう遅くて…
大倉先生は驚いたような、悲しいような
複雑な表情を浮かべてた。
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琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» 3か月過ぎてのレスあり得ないですけど…m(_ _)m（ 細かく書きすぎて、1つのシーンなのに長くなっちゃうの、私の悪い癖なんですよね…）とありましたがその描写が登場人物になれてその世界に入りこんで気持ちも目の前にある景色もまるで見ているように感じます！ (2021年3月15日 22時) (
レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» 細かく書きすぎて、1つのシーンなのに長くなっちゃうの、私の悪い癖なんですよね…(._.) こちらこそ、琴子さんからのリクエスト全然書けなくてすいません(><)もうしばらくお待ちください…。 (2021年1月3日 17時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» 琴子さん、明けましておめでとうございます！こちらこそ昨年は(昨年も、ですね 笑)お世話になりました。今年も変わらずお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。 (2021年1月3日 17時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 入れられましたらお知らせします！新年早々から、お詫びする事で…また(^o^)／ (2021年1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 優しい先生と怖がりな主人公。ひとつひとつの描写が心に思う事が、丁寧に描かれていて楽しいです！ボード返信まだですみません。 ボードと同時にと思いましたがなかなか書けないので、こちらだけ先に。 (2021年1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2020年11月26日 21時
