闇から救ってくれた【hokuto.y】

＊ ページ10

あなたside

よし、卵とケチャップ買えた。

「じゃ、帰りますか。」


北人「ごめん、トイレ行ってきていい？」


「いいですよ」


暗くなってきたなぁ

外で北人先輩を待ってると



男1「あれぇ?君かわいいね」

男2「ちょっと遊ばない？」

うわぁ…最悪だ、、



「いいです…」

ｸﾞｲｯ

男1「まぁまぁそんな事言わないで」

男2「楽しいからさぁ」



「いやですっ！やめて…！」

やばいっ…車の中に入れられる…!



北人「何してんの」



「ほくとせんぱぁい…泣」


男1「誰だ、こいつ」

男2「残念だけどこの子貰うね」

何この人たち…


北人「ダメでーす。その子俺のなんで。」


男1「なんだよテメェー!」

男2「くそっ!」


そう言いながら男ふたりは北人先輩に殴りかかった。


「先輩っ!!」



北人「Aちゃん、目つぶってて」


「は…い、」

言われた通りに目をとじた。



ｷﾞｭ

北人「もう大丈夫だよ。怖かったね」


すぐ近くで北人先輩の声が聞こえる。安心するなぁ…先輩の声。



あったかい…、あぁ私いま先輩に抱きしめられてるんだ…




北人「ごめんね…俺がそばにいたらこんなことには…」



「北人先輩のせいじゃないです!私、助けて貰えないって思ってたのに北人先輩が助けてくれて嬉しいです…泣」


泣くつもり無かったのに…



北人「も〜Aちゃん可愛いんだから一人でいたらダメだね。」


私、先輩に気遣わせてる…


「そんなことないです…」



北人「よし、帰ろっか!」

ｷﾞｭ


「えっ？手…」

手繋いだだけでドキドキする…。またこの気持ち、なにこれ…



北人「手繋いでた方が安心するでしょ?Aちゃんの手あったかいから俺の手あたためて〜」


優しいなぁ、先輩…



「北人先輩の手冷たいですね。あたためます」



北人「ふはっ、可愛いね」


「なっ…可愛くないです。北人先輩の方がかっこいいです」


って、、私、何言ってるんだろ…こんなこと私に言われても迷惑だよね…



北人「あ!今、私にこんなこと言われても迷惑だ、とか思ったでしょ？そんなことないからね！俺はAちゃんからそう言われるの嬉しいから！」



「北人先輩って太陽みたいですね」



北人「ふはっ、Aちゃんは月かな」



「なんでですか？」



北人「月って暗いときは見えないじゃん？だけど照らされて見えるから、Aちゃんって乃々華ちゃん達といる時は楽しそうだよ？」


そこまで見てくれてるんだ…



「そうですね…笑」

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す