彼は私に興味がない (ページ4)

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よんページ4

和也side

仕事から帰っている途中、Aを見つけた。

またなんかあったんやろうなと思った、案の定大ちゃんの事

話を聞くと、Aは一方的に話をして出てきてきたらしい

『はっすんには言ってなかったけどね、』

「ん？」

『私さ、大吾に好きって言われたことないねん、』

「それはツンデレとかちゃうn『ハグもキスも、ない、』え？」

『ハグもキスも手を繋ぐのも、1度もないんよ、』

『これじゃあ恋人って言えへん、』

「Aからしたらよかったやん」

『そう、やね、』

「少なくとも告白は大ちゃんからなんやろ？」

『っ…、私から、』

「えっ？」

『私からやねん、』

あはは、と切ない笑顔を見せて笑う

『もうやめようかな、』

「な、にを？」

『好きなのを』

「なんでなん、好きなのは自由やろ？」

『苦しんやもん、』

『私ばっか好きで、恋人みたいな事1つもなくて、』

『大吾はモテるし、みんなに好かれとる、』

『私が独り占めしようとするとか100億年はやいし、笑』

『大吾はな？みんなの物やねん、』

『それに私なんかが大吾の近くいちゃあかん』

な？そう思うやろ？笑

って泣きそうに笑うA…

俺は大ちゃんが羨ましい

こんなに一途に想われて、

涙を流して、笑って、困って、

好きやからこそ、こんな悩ませることができるんや、

俺には出来ひん、Aを笑わせる事も、泣かせることも、困らせることも、

俺には

出来ひん。

『ごめんな？はっすん、帰るわ！』

「え、なんで！？気まずいかもやで？」

『なんでなん笑私たちは所詮【友達】やねんから笑』

そんな苦しそうな笑顔見せんでよ、

なんて言えるはずもない

静かに閉まっていくドアを見つめて、

「俺じゃあかんのか、」

なんて一言、Aには届かない