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心構え ページ31
彼が異国へと旅立つ予定だということを
周囲の人にも知らせてから1ヶ月が経った頃
私が大学の講義を終えて、帰宅すると
「あれ？ 今日大学なかったの？」
『あったよ』
『けど、教授が今日 合否のメールが届くと思うからって
特にすることもないから帰っても良いよって言われてさ』
「ってことは、今は合否のメール待ちっていうことね」
『その通りです』
今日、彼が私の中で
レアキャラ化するのかしないのかが決まる日であるらしい
合格していてほしい気持ちが半分、離れたくない気持ちが半分…
嘘…これは可愛い女の子が言うこと
私は合格していてほしい気持ちが4割、離れたくない気持ちが6割…
未だに彼の海外大学院への進学を心の底から応援できていない自分が居た
あれこれ考え始めると、寝られなくなったりボーッとする時間が増えたり拒食の傾向があるから、なるべく避けたかったが
既に、不眠の兆候が出始めていた
今こんな感じで、彼が居なくなってしまったら私はどうなるのだろう…と考えていた
そんな時…
“〜♪”
『一緒に見よう』
そう言って彼が私に手招きをするから
今はただ彼の傍に居たくて、彼の隣に腰を落とした腰を下ろした
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作者名：dwaejinuna | 作成日時：2018年9月8日 17時
