気づいたときには【KS】 (ページ17)

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自信はないけれど￤KS ページ17

周囲の目も、時間も気にせずに遠くから名前を叫ぶ

このシーンだけを見ると最初は...
浮気されてんのかな...なんて有り得ないことを
勝手に想像してしまったけれど...
彼女は遠くからでもわかるくらいに...

『...震えてるよ』

彼女の元へ駆けつけると
真っ先に手を繋がれた

...本当は抱き締めたいけど

MC「2時間以上、雨に当たってたから...」

『あ...Aがお世話になりました』

MC「ギョンスくん」

『...？はい』

MC「僕は諦めないから」

『お言葉ですが、Aは...
あなたの元へは行きません』

MC「...」

『僕たちは付き合ったその日に
互いの寝る時の格好で喧嘩したんです...
今のあなたにその様なことは出来ますか？』

MC「でき...『出来ないとは言いません。無理だとも言いません』

『ですが、今のあなたには“強制”という言葉に縛り付けられている』

MC「な、何を根拠に...」

『根拠なら...ここに』

ずっと男の方を心配そうに見詰める彼女は
僕の手を握りながら、ずっと震えていた...

『多分、そういうことだと思いますよ』

MC「...っ」

『それが、あなたが僕を越えられない理由だと思います』

握られている手を、すぐに手汗をかいてしまうくらいに強く握られる

その時に僕を見上げた彼女の表情からは

慈愛と憂慮

少なくともこの言葉たちだけは読み取れた