気づいたときには【KS】 (ページ2)

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バイキンマンページ2

「バイキンマン...怖いよ...」

『僕バイキンマン、はひふへほ』

「バイキンマンの真似だけはできるのね...」

『バイキンマンからのお仕置き、して欲しい人は...』

彼の手が両肩を掴む

そして無理やり片手を挙げさせられる

『お仕置き、してほしいんだ？』

ベッドに強制送還されて

手を頭の上で抑えられて

「く～...勝てないや」

『勝った』

「今回も負けたか～...」

顔を背けて、見ないフリをして

『僕の可愛いお口は？』

「や～」

“やだやだ”と言って顔を左右に振るしか逃げ道がなかった

『嫌？』

「わ、そっちから...？」

首筋をそわそわと撫でてくるから

てっきり、おでこからかなって思ってたから...

『じゃあどこからが良いの？』

「そ、そんなニッコリしないでよ...」

『表情優しくした方が答えやすいかなって』

「いや～...」

『どこからが良い？』

「お...」

『お...？』

「わり！」

彼の抑えられてる手と私の手の間に若干余裕が出来た瞬間に彼の手を優しく抓って
手を解放させる

『終わり？』

「うん、終わり」

『ふーん』

「なあに」

『もう寝る』

「寝よ寝よ」

『うん』

彼は若干拗ねたような顔をしたが、その顔が
すぐに寝顔に変わった

小声で

「...今度は、私からガオーってします」

そう言うと

彼の眉がピクっと反応して、口がニヤけていた

そして

『約束ね』

『無事に帰ってきてくれてありがとう...』

と言って

数秒後には寝息が聞こえてきた

今日は抱き締めて寝る日

彼の腰に腕を回して

トントンとリズムを刻みながら

眠りについた