神山くんと恋をする。3

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Aのお母さんの作った料理はとても美味しくて
お父さんやお兄さんの優しい笑顔やとか。
Aはええ環境で育ったんやなぁ。




お母さんの作った唐揚げも
Aが作ってくれるそれと同じ味がして。



Aは良いお嫁さんになるなぁ
なんて1人で考えて、1人で照れている。






父「神山くん、1杯どうかな？」




兄「1杯とは言わず！！」




お正月やし久々のAやし
テンションも上がるのか熱燗を俺に薦める
お父さんとお兄さん。




お酒強くないけど、断る理由もないやんな。




俺が受け取ればお父さんとお兄さんが喜ぶ。
なんかAの家族に受け入れられた感じがして
すごく嬉しい。




その後も楽しく食事をし、お酒を嗜み。
Aも楽しそうで安心した。




Aも熱燗でほろ酔いで。
ほっぺたが赤くなって目がとろんと
している所が、とてもかわええ。





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母「A、神山くん。泊まっていけば？」



A「……いいの？」



父「良いに決まってるだろ？お前の家だぞ。」



A「うん。ありがと。」




夜には帰る予定やったけど、
Aが泊まれる事に嬉しそうやったから
つられて俺も嬉しくなる。



やけど心の準備もなしに
彼女の実家に泊まるやなんて緊張するわ。笑




Aより先にお風呂を借り、
お兄さんと作戦決行の準備をする。


Aはお風呂好きやし、
結構長風呂派なんよね。






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「とも〜、連れてきた。」



すっかり俺と仲良くなったお兄さんは
俺の事を「とも」と呼ぶ。なんだか照れ臭い。
ちなみに、俺もお兄さんの事を
航基(こうき)くんと呼ぶ事になったんやけど。



航基くんが連れてきたのは、奥さんやった。




「えっと、亜美です。」



「神山智洋です。」



亜「Aちゃんに嫌な態度とってごめんなさい。」




もっと気の強い人かと思ったんやけど。
あながちそうでもないみたいや。




まぁ、Aのお兄さん
航基くんが好きになった人やもんな。
悪い人ではないやろ。






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亜美さんの話を聞いてみると
たしかにこんな関係になってしまったのは
亜美さんが悪いんやけど…。



すごく反省している姿と
素直になれずどうしたら良いか分からなく
なってしまっている姿。



きっと生き苦しかったんやろな。




勿論、俺はAの味方やけど。




亜美さんが、素直になれると良いなぁ。





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