神山くんと恋をする。3

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ともくんが係長に就任してから2ヶ月。
6月に入りすっかり時期は梅雨。



ともくんは相変わらず忙しそうで
名古屋にいたり東京にいたり本社にいたり
なかなか2人でのんびりする時間も取れずにいた。




今日は土曜日で私はお休みだったけど
ともくんは打ち合わせで出勤みたい。



お昼ご飯を食べて、すこしのんびりしていると
珍しくともくんからお誘いのLINE。




「久しぶりにAのご飯食べたい。」




なんて言われたらつい張り切ってしまうし
なんだか嬉しい気持ちになる。




ともくんのお部屋の冷蔵庫の中身を
確認してからお買い物へ行こう。





「…え。」




ともくんのお部屋に入って
びっくりして思わず声を出してしまった。




冷蔵庫の中身はまるでないし
スーパーの袋の中身は大量のカップ麺とポテチ。




普段から自炊をしているともくんだから
ここまで追い詰められてたのか、と
びっくりしたと共に何もしてあげられない自分に
申し訳ない気持ちになる。




がっつりした食事でも良いけど
今は食生活が乱れてるから和食にしよう。
そう思い、スーパーへと向かった。





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スーパーから帰り、お風呂を沸かしておこうと思い
脱衣所を開けるとそこには溜まった洗濯物。




完璧な人間だと思ってたともくんの
こういう人間らしいところが見れて
不謹慎だけどなんだか嬉しくなってしまう。




……もうちょっと頼ってくれればいいのに。





洗濯を回してお風呂場に入ると
そこはちゃんと掃除されていて綺麗で
リビングや寝室も綺麗にされている。



会社で見かけるともくんや、食生活
洗濯物を見ればともくんが今どれだけ忙しいのか
分かってしまうのだけれど。



自分の生活スペースはとても綺麗に保たれていて
本当に几帳面なんだなぁ、なんて感心してしまう。





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「ただいまぁ〜」



「おかえりなさい！」




帰ってきたともくんは、かなりお疲れモード。
目の下に薄くクマまでできていて
本当に大変なんだと実感する。




「お風呂沸いてるよ！」




「おおきに！洗濯もしてくれたん？
休みなのにこんな事させてごめんな。」




私がしたくてしてあげた事なのに
ともくんはすごく申し訳なさそう。
困り眉が、すごく可愛らしい。




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