神山くんと恋をする。2

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「ん、ともくん。おはよ。」



「ん。」



「ともくん。」



「、、、、、。」




すごくしっかりしてるし、
家事もそつなくこなすオカンなともくんだけど。
意外と朝が弱い。笑
昨日のデートはリードしてくれてとっても
格好良かったんだけど、今日は完全オフモード。




私も朝は弱いんだけど。
私は休みの日ばかりは寝起きが良いから
休日は寝起きの悪いともくんの観察をする。
これがとっても可愛いのだ。




「ん、おはよ。」




チュッと私がともくんに優しくキスをすると
ともくんはもそもそと起き上がる。
キスで起きるとか、お姫様なのかな。可愛すぎる。



「、、、まだ9時やん。」



「うん。一緒に二度寝しよっか。笑」



「おん。おやすみ、A」




そう言ってともくんは私にキスをして。
私を包み込む様に抱き締めて眠り始める。
私も二度寝をしよう、とても幸せな休日だ。





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「なぁ、Aの卒アル見たいんやけど。
俺の見られたのに、Aのまだ見てないやん。」



2度寝から目覚めたのは11時。
部屋着のままともくんと二人で歯を磨いて、
髪の毛をブラシでとかしている時に
ともくんが唐突に言い出す。




「良いけど。
あの時の私みたいな気持ちになるかもよ？」



「せやなぁ。
けど俺の知らない頃のA、見たいやん。」





初アルをはじめ、昔の写真なんかは
実家をお兄ちゃん達が二世帯で建て替える時に
アパートへ私と一緒に避難してきたのだ。




全部ベッド下の収納引き出しの中に
入っているから、二人でベッドに腰掛け
引き出しを開ける。




「やっぱり小さい頃からかわええなぁ〜。
この男の子が、おさななじみ？」



「うん。1番家が近かったんだ。
けどその人中学は受験して、疎遠になった。
今も何してるか分かんない。笑」



「Aの初恋は？」



「幼稚園の時かな？相手はその幼馴染だったよ。
小学校入った頃にはもう好きじゃなかったけど。笑」



「そうなんや。」




淡々と聞いてくるくせに、返事もなんがた淡白で。
本当に興味ある？って言いたくなるけど
静かにページをめくってるともくんの横顔が
とても格好良いから黙っておこう。




「ほんとに見るの？」



「俺のも見たやろ？笑」




高校の卒アルは、元彼が写っている。
この間ともくんのを見て感じた
あの虚しい気持ち、そして嫉妬。




ともくんにはそんな感情はないのだろうか。





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