神山くんと恋をする。2

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「今度俺も一緒に作りたい！」



「そしたら私よりともくんの方が
上達しちゃいそうだから嫌、かな。笑」



「一緒に作るんやからええやん！」



「んーわかった。今度一緒に作ろ！」



「おん！」




私が渋々頷けば、とびきりの笑顔。
今晩だけでなんどこの人を可愛いと思った事か。
26歳の男の人に可愛い、だなんて
失礼なのかもしれないけど。本当に可愛い。



洗い物を手伝ってくれたり、机を拭いてくれたり。
家事もスマートにこなせてしまうからすごい。
ともくんを教育してくれたお母さんに感謝だ。





「ねぇ。」



「ん？どーしたん？」



「会社の女の人に連絡先聞かれたり
食事に誘われてるってほんと？」



「誰から聞いたん？シゲ？流星？」



「ほんと？」




2人でソファーに座ってバラエティ番組を
見ながらのんびりしている最中に、
最近シゲ先輩から聞いてしまった話を
ともくん本人に確認してみる。



ともくんはびっくりした顔をしていたけど
私はそれを御構い無しにもう一度問う。




「ほんまやで。やけど連絡先教えてへんし。
食事やって全部断っとるよ。
Aの事不安にさせたくなくて黙っとった。
ごめんな、けど不安にならんで欲しい。」



「うん。」



「連絡するんやったらAとしたいし
食事だってAとしたいし。
なんならAの作ったご飯食べたいやん。」



「うん。」




「Aとやっと付き合えたのに
他の人なんて見てられへんわ。わかって？」



「、、、うん。」




私がともくんにぎゅっと抱き着くと
私よりも強い力で抱き締め返してくれる。
真顔でこんな照れ臭い事言ってくれるから
多分ともくんより私の方が照れてしまっている。




「シゲ先輩と藤井も顔は良いから人気だけどさ、
もう周りも中身のポンコツ加減知ってるから。
ともくん格好良いし何より優しいから。
会社の人達に勘違いさせないで欲しい、、、。」




「あ〜もう。ほんまにかわええなぁ！
ほな絶対勘違いさせへんようにするし。
やけど俺はAしか見てへんから！」




私が素直になって思った事をぶつければ
欲しかったアンサーがちゃんと返ってくる。
おまけに抱き締めたままキスまでしてくれて。
すごく安心するし、好きだなぁって思う。





悩んでいた１つを素直にぶつけられたし。
ともくんにあの事を問うのならば、
少し甘い雰囲気の今しかないだろう。





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