神山くんと恋をする。2

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「「お邪魔しま〜す！」」



「A、神山くん！いらっしゃい！！」




今日はお盆休み最終日。
お盆休み中に引っ越しをして同棲し始めた
桐山先輩と七瀬のアパートでお昼ご飯を食べる日。



夜でも良いんだけど。
明日から仕事だから午前中から集まって
みんなでお昼ご飯を食べて夕方解散。
ちなみに、シゲ先輩と藤井も来る事になっている。




みんなで少しずつ食べ物を持ち寄って
食べる事になっていたので。
私とともくんは昨日の夜から唐揚げの支度をしていた。
桐山先輩もシゲ先輩も藤井もお肉が大好きらしい。
もちろんともくんも。




「うわ〜めちゃめちゃ広い！」



1Kに住む私にとって
2DKのその部屋はとても広かった。
ただ広いだけじゃない。
お揃いの物や、七瀬の趣味で買ったであろう
可愛らしい小物が置いてあってなんだか可愛い。



だけど桐山先輩が選んだと思われる
統一されたシンプルな家具。
可愛すぎない感じがまた落ち着く部屋だ。




「照史さんって伊藤の前だとこんな感じなんやな。笑」




ともくんが見ているのは部屋に飾られた
七瀬と桐山先輩の写真。
桐山先輩と七瀬はいつもラブラブだ。
ともくんはちょっと笑っているけど、
私はいつも2人に癒されている。




「「来たで〜！」」





私達が到着して約5分後。
藤井とシゲ先輩がやってくる。
やってきてすぐにくつろぎ始める所が、2人らしい。





「シゲ、机拭かんとあかんから、バックどこ置くん？」



「神ちゃん相変わらずで安心するわ〜」




テキパキ動くともくんと
ダラダラしているシゲ先輩。
こうも違うのに息が合う所が、不思議だ。




七瀬達が用意しておいてくれた
コップやお皿を並べてくれたり、
私達が持ってきた唐揚げを温めてくれたり、
サラダを盛ってくれたり。




他の男性軍はテレビを見ながらくつろいでる中
ともくんは淡々と準備してくれる。





「なんか神ちゃん、おかんみたいやなぁ！」



「せやで！神ちゃんは昔からああなんや！」



藤井のアホな発言に、何故かシゲ先輩が得意顔。
確かに料理も出来るし掃除も得意だし。
面倒見も良いし。お母さんみたいだけど。
私にとっては自慢の彼氏だ。




「乾杯〜！」




家主の桐山先輩の合図で食事が始まる。
桐山先輩と七瀬は隣同士寄り添って座っている。
相変わらずラブラブだ。
見ててとても微笑ましい。




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