35 ページ35
.
「え…?神山くん……?」
なんでここにいるの?美奈ちゃんは?送らないの?
聞きたいことは沢山あるのに、言葉が出てこない。
「間に合って良かった。
俺と、一緒に帰ってくれへん?」
そう言って首をかしげる神山くんが可愛すぎて
優しくしてくれたシゲ先輩をそっちのけで
首を縦に振ることしか出来なかった。
「おー、神ちゃんどーしたん?」
「あ、シゲ。ごめんやけど
俺がAさん送るから。」
「あの子はええの?」
「課長と一緒にタクシー
乗ってもらったから大丈夫やで。」
「そか。じゃあAちゃん
気をつけて帰るんやで!」
「シゲ先輩色々ありがとうございました。」
おやすみ〜と手を上げて去ろうとするシゲ先輩。
去り際に私に聞こえない様に神山くんの耳元で
何か話していた。なに話したんだろう…。
「Aさん、帰ろっか。」
「うん。」
さっきまでのモヤモヤが嘘の様に晴れて。
今は心臓がドキドキしている。
さりげなく外側を歩いてくれたり。
酔っ払いがフラフラしてると
私の肩を抱いて守ってくれたり。
神山くん、男の人、だなぁ。
そう実感すると心臓がありえない速さで動き出す。
ドキドキしすぎて、心臓もたないかも。
「Aさんお酒回っちゃったって
シゲに聞いたんやけど大丈夫やった?」
「もう大丈夫。お酒強くなくて、恥ずかしい。」
「俺も下戸やで。」
「え、そーなの??」
「おん。今日ほとんど飲んでへんもん。」
そう言って笑う神山くんはキラキラしていて。
笑うと可愛いのに、格好良くって。
……神山くんを、神山くんだけを
ずっとずっと見ていたい。
あぁ、私、いつの間にか
神山くんの事本当に好きになってたんだ。
.
908人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい(プロフ) - ゆきまろさん» ゆきまろ様 お読み頂きありがとうございます(*^ω^*)早くあちらでも、こんなお話が書きたいです…!! (2020年11月14日 0時) (レス) id: 54155dbd77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきまろ(プロフ) - やっぱりいいですね…!きゅんきゅんします!! (2020年11月11日 22時) (レス) id: fd73da006f (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 晴香さん» 晴香様 キュンキュンして頂けたようで嬉しいです(o^^o)今回はハイペースな更新でしたが、続編はマイペースに頑張っていくつもりですのでまた是非応援してください! (2019年7月8日 22時) (レス) id: 26e95f362f (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - こっこさん» こっこ様 お読みいただきありがとうございました(o^^o)只今続編の構成を考え中です。続編始まりましたらまた是非よろしくお願いします! (2019年7月8日 22時) (レス) id: 26e95f362f (このIDを非表示/違反報告)
晴香(プロフ) - めちゃめちゃキュンキュンしました!!続編も読みたいです!!よろしくお願いします! (2019年7月8日 3時) (レス) id: 61882fd64f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆい | 作成日時:2019年7月2日 10時