神山くんと恋をする。

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面と向かって話すの初めてで
柄にもなく緊張している。






今日の残業は22時頃までらしい。
きっとAさん疲れて帰って
ご飯食べへんのやろな。






一緒に食事したらあかんやろか。
最寄り駅も一緒やし。
それに俺、今日誕生日やし。
図々しい気するけど、今日くらいええよな…？







Aさんに別れを告げ帰るフリして
最寄り駅の改札前でAさんを待つ。







改札で定期をタッチしようとしている
Aさんに近づいて声を掛ける。







Aさんはすごくびっくりしている。
やっぱりどんな表情も、かわええなぁ。
なんか俺、これだけでも幸せ過ぎて。
ほんまにこれから大丈夫なんか？心配になる。







Aさんのリクエストでカレー。
アパートの近くにインドカレー屋があるんやって。







カレー屋のおっちゃんに俺のこと彼氏って言われて
頑張って訂正してるAさんが可愛すぎる。
コロコロ表情変わるのに、どの表情も可愛くて。







どの表情も見逃したくない。






……なんて思う俺は変態なんやろか。







二人で色んな話をして。
俺が二人分のお金を払うと申し訳なさそうで。
律儀な子やなぁ。







二人でアパートまでの道を二人で歩いて。
多分俺らの身長差10cmくらいなんやけど
少し見上げてくるAさんが可愛くて。






今まで少しは話してきたとは言え
電話かメールやったし。
今日初めてしっかり顔見て喋ったんやけど…。





初めて話したって気がしないんや。
一緒にいて、すごく落ち着く。
Aさんの新しい一面を今日たくさん知ったけど
全てが可愛らしい、愛おしい。







あかん、俺本格的にAさんに恋してるんやな。








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