18 ページ18
.
「も、もしもしっ」
「あ、出た。今日はおおきに。」
「うんっ、こちらこそ！楽しかった。」
ベッドの中で寝転がっていたけど
急いで起き上がって正座する。
「Aさんと隣のアパートって変な感じやわ。」
「私も！手続きしたの私だけど
まさか神山くんだって思わなかった。」
いつもはこんな時間に電話する事なんてなかったし
仕事の内容じゃない電話を神山くんとする日が
来るなんて思いもしなかった。
「俺さ、大学の時も就職してからも
ずっと実家にいたんやけど…。」
「あ、うん。さっき言ってたよね！
今回初めての一人暮らしだって。」
「おん。でさ、実は今日俺誕生日やねん。
一人で居るのも寂しいし
もう少し電話付き合ってくれへんかなぁって。」
「、、、えっ？！神山くん今日誕生日なの？？」
「せやで。26歳、アラサーやな。」
誕生日だなんて、ノーマークだった。
いや、知る術はなかったんだけれども。
誕生日だって知ってたらもっとプレゼントとか
ご飯のお店とか色々考えたんだけど…。
「神山くん、お誕生おめでとう！
そんな大切な事も知らなくて、カレーでごめん。」
「おおきに。いや気にせんでええよ！
美味しかったしな。そもそも俺のわがままやし。」
「何か欲しいものとかして欲しい事とか
あったら何でも言って欲しいです！」
「Aさんと顔見て話せた事も
一緒にご飯食べた事も、
今こうやって電話できてるのも
俺にとっては最高のプレゼントやから
そんなに気にせんくてええよ。」
「けど、今日奢って貰っちゃったし。
何かお返しさせて欲しいな…。」
うーん。と言って考えてる神山くん。
いつもの仕事の電話とは違って
今はプライベートの神山くんなのだろう。
相変わらず良い声なんだけど、
少し眠そうな声。可愛いなぁ。
今日一日で、色んな神山くんを知れた。
もっともっと色んな神山くんを知りたい。
これって、もう、恋なのかなぁ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 908人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい(プロフ) - ゆきまろさん» ゆきまろ様 お読み頂きありがとうございます(*^ω^*)早くあちらでも、こんなお話が書きたいです…！！ (2020年11月14日 0時) (
レス) id: 54155dbd77 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきまろ(プロフ) - やっぱりいいですね…！きゅんきゅんします！！ (2020年11月11日 22時) (レス) id: fd73da006f (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 晴香さん» 晴香様 キュンキュンして頂けたようで嬉しいです(o^^o)今回はハイペースな更新でしたが、続編はマイペースに頑張っていくつもりですのでまた是非応援してください！ (2019年7月8日 22時) (レス) id: 26e95f362f (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - こっこさん» こっこ様 お読みいただきありがとうございました(o^^o)只今続編の構成を考え中です。続編始まりましたらまた是非よろしくお願いします！ (2019年7月8日 22時) (レス) id: 26e95f362f (このIDを非表示/違反報告)
晴香(プロフ) - めちゃめちゃキュンキュンしました！！続編も読みたいです！！よろしくお願いします！ (2019年7月8日 3時) (レス) id: 61882fd64f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆい | 作成日時：2019年7月2日 10時
