はちみつ。 ３

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「けどあと１人分…？」







舞香と佐藤さんまで来たって事はもしかして
あと１人は神山くんなんじゃないだろうか…？




……なんて、少しの期待。





けど、さっきの事を思い返すと
もし神山くんが来てもうまく話せないし
きっと泣いてしまう……と不安もある。






私の疑問に言いづらそうに口を開いたのは
まさかの崇裕さんだった。







「余計なお世話なのは分かってるんやけど
恋を忘れる為には次の恋やと思うんよ。
やから、俺の会社のイチオシの後輩を勝手に
呼んでしまいました！！すみません…！！
イケメンやしおもろいしAちゃんと同じ年やし
菫からAちゃんの話聞いとって
勝手なイメージやけど次はこいつしかおらんやろって…。」




「Aちゃん、大丈夫。
私も会った事あるけどすごくいい子なの。
とりあえず友達になってみたら？
勝手に、ごめんね。」




「菫さん、崇裕さん…。」





私の幸せを祈ってくれているんだろうなぁと感じ
目頭が熱くなった。





「俺も、いつも舞香から話聞いてて
柴崎ちゃんがすごい良い子なのは分かってるから。
幸せになれる相手と出会える事を応援してるよ。」





「A、大丈夫！話は聞くから。
もしさ今日崇裕さんの後輩に出会って
そこから繋がりが広がって他の男の人と出会って…。
それでもどうしても神山が良いって言うなら
もう一回、頑張ろうよ！！」







佐藤さんと舞香まで…。
良い年して失恋ごときでこんなに周りを巻き込むのは
恥ずかしいなぁって少し思ったけど。






4人の純粋な優しさに心が温かくなった。
落ち込んでても仕方ない。






少しでも前に進まなきゃ。





淳太くんと、お互いに幸せになるって
約束したんだから…。








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