笑顔にするために

消えない ページ46

寧々(……あの時からずっと、ステージに立つのが怖かった。


でも、このステージがうまくいけば、もしかしたら…)


司「そうか！あのドラゴンは歌で眠りにつくのか！なにか歌を歌って…」




『……ｯ…ゔ…』


痛い……


急に、頭痛が強くなった。


大丈夫、あと少しで終わるから…耐えろ、耐えろ…………




えむ「Aおねーさん……ど、どうしたんだろ…」


ネネロボ「ココは、ワタシにマカセテクダサイ。ウタを、ウタイマショウ」


ネネロボ「_____♪」


「わあ、綺麗な歌！！」



司「いいぞ！ドラゴンがうとうとしている！」


ネネロボ「_______♪……」




ネネロボは急に、歌うのをやめた



会場が少しざわついた


寧々「え、マイクが、切れた………？こ、コントロールもできない！！どうして…」


類「動きが…」


司「な……！」


『ね、ネネロボちゃん……？』


ネネロボちゃんは電池が切れたのか、全く動いてなかった


寧々「どうして？どうして動かないの？」



類「充電切れ……？まさか寧々、あの後もずっと練習を…！？」



『(ど、どうしよ……ｯｯｯ……痛……)』


司「ネ・ネーどうした！お前が先に眠くなってどうする？

見ろ！もう少しでドラゴンが眠りそうだ！みんな！ネ・ネーを一緒に応援しようじゃないか！」


「ネ・ネーがんばれー！！」


寧々「あ……あ、どうしたら…！」


寧々ちゃん……！


司「ネ・ネー頑張れー！

…本当に、頑張れ……」



えむ「う、うわ〜！応援がすごくってドラゴンがびっくりしちゃってるよ〜！！」


司「(ナイスアドリブだ、えむ！)よし！みんなの応援でドラゴンがひるんでるうちに倒してやる！」




寧々「あっ！」


司「うわっ！？ぐえええ！！」



『！…あっ…！？』


天馬くんがネネロボちゃんの下敷きに……



類「まずい！自律制御システムが……！」



寧々「あ…あ……！」




えむ「わわわー！！？た、助けなくっちゃ！みんな！司くんを助けてー！！」



『ｯｯｯ……ｹﾞﾎｯ…ｺﾞﾎｯ！！』


えむ「！(ど、どうしよう…Aおねーさん苦しそう…)」


司「！Aさ………ｺﾎﾝ、待て！俺はまだ戦えるぞ！まだ……姫を救って…」


苦しい……痛い…耐えないと…


『ｹﾞﾎｯ！！！……ｯ…あ』


「お姫様、血はいた！」

『ｯ…』

司「！！Aさん…！」

類「！…司くん……残念だけど、ここまでだ…」

失敗のまま幕は降りる→←今は大丈夫

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す