5 ページ5
貴「あー…緊張する」
哲「ライブ前に一回打ち合わせって…当日お客さん凄いんだろうな…」
秋「俺らのライブハウスとは比べもんになんねーだろうな」
貴「あああ…そういう緊張じゃなくて…」
秋「うるせーぞ」
貴「無理無理無理。なんで合同リハすんの！？緊張…」
哲「…ちゃんとしてよ」
ライブの少し前、わくバンと一緒にリハを、と呼ばれた。
当日もやるんだからよいじゃないの、と思ったけど仕方ない。
まーでも。
湯毛さん会いたいし…歌聴きたいし…いや、でも。
頭の中をいろんなことがぐるぐるする。
スタジオにつけば、てっちゃんが話をしに行ってくれて、中に通してもらう。
「すいません、わくバンのメンバー遅れてるみたいで…。先にステージ使いますか？」
スタッフさんのお声かけでステージへ。
ここにくると、頭の中は歌でいっぱいになる。
あっくんのベースの音。
てっちゃんのドラムの音。
そこに、ギターをかき鳴らす。
発声をして。
ここは、アザミのステージ。
歌い終われば、お客さんなんていないはずなのに、拍手がくる。
ふといつもの感情にもどって、戸惑う。
あっくんとてっちゃんも、ん？って顔。
「やっぱアザミめっちゃええな」
客席の後ろの方からステージに歩いてくる姿。
湯毛さん…。
貴「え、と…」
哲「ありがとうございますー！」
言葉が出ない私に代わって、てっちゃんが話してくれる。
湯「初めましてー、湯毛って言います」
ぺこりと頭を下げてくれる。
…存じ上げてますよ。
むしろ湯豆腐の動画見てます。
そんでもって、湯毛さんにちかしい牛沢さんに恋してます。
言えないけど。
秋「あ、知ってますよ、湯毛さん」
湯「ほんま！？」
秋「だってそいつが好きですから、実況とか」
湯「…え？」
おいおいおい。
何悪気なくぽろっと言ってくれてんだ。
てっちゃんは気を遣ってくれたのに。
あっくんはやっぱりこういうとこだめだ。
ひとちゃんもこんな男やめちゃえばいいのに、もう何年付き合ってんだよ、くそう。
湯「…知ってくれてるん？」
貴「あ、あの…」
何て言えばいいんだろ。
知ってる。
好き。
それだけなのに。
深堀されたら、困る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆる(プロフ) - 未愛さん» ありがとうございます！私もこの作品好きでした、とっても！！！番外編書きたいことありすぎるし、長編もテーマ絞れないし、ひいいい、ってなってます(^p^)笑 (2017年5月11日 1時) (
レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 黒羽さん» コメントありがとうございます！楽しんで読んでいただけてとっても嬉しいです(*´ω｀*)番外編に新作に…これからも頑張ります！！！！！ (2017年5月11日 1時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
未愛(プロフ) - 完結おめでとうございます！ついに完結しちゃいましたー！今回の作品もとても好きなので寂しいです(>_<)気が向いたら番外編お願いします(笑)そして長編も楽しみです！読みたいのが多くて絞れませんでした(笑) (2017年5月9日 13時) (レス) id: 777314882c (このIDを非表示/違反報告)
黒羽(プロフ) - 初めまして！完結おめでとうございます！牛沢side、another side共に楽しみながら読ませていただきました！長編物も番外編も少しばかり期待してます|ω･)←←面白くてほっこりする作品を作っていただきありがとうございました！(日本語おかしくてすみません(>_<;)) (2017年5月8日 4時) (レス) id: 0ae5c48f55 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 蒼乃さん» ありがとうございます(;_;)めちゃくちゃ更新遅れちゃってますが、ぼちぼちで頑張りますので待っててくださいいいい！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆる | 作成日時：2017年2月11日 0時
