【牛I沢】君の声君の音‐another side

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哲《A喜べ！


朝起きたら、アザミラインにてっちゃんから。
なんか、この言葉デジャヴ。


貴《？
哲《再来週のライブも牛沢さんとキヨさんで来てくれるって〜やったな



え。



秋《さすが、外交上手
貴《なんで？

どういうこと。


哲《昨日の打ち上げで連絡先交換したんだけど、よかったらまた来てください、って送ったら、次いつか聞かれたから教えたら、来てくれるって
貴《しんじゃう
秋《さよなら、実らなかった恋
貴《しね


どうしようどうしようどうしよう。

また、会える。
また、聴いてもらえる。

もっともっと、かっこよくなりたい。
忘れられない女になりたいよ。



哲《あ、あとさ、明日二人とも暇？暇だよね。空けといて
秋《へい
貴《なんでー？
哲《暇だよね
貴《…はい



スマホを閉じてまたベッドで目を閉じてごろごろ。
ふわー、って不思議な気持ち。

こんなんでいいのかな？
こんな風に下心持ってるのにライブに来てもらっていいのかな？




ふと、使えるもんは使え、と湯毛さんの言葉が頭をよぎる。


あっくんとてっちゃんを傷付けることとか、ファンの人を蔑ろにしたりはしないから、だから、もうしばらく片想い続けてもいいかな。





.





貴「…で、今日は何すんの」


翌日昼間、待ち合わせ場所に行けば、しばらくしててっちゃんとあっくんが来る。
ギターは要らないから、とは言われたものの、どこへ行くのかも何をするのかも教えてくれなかった。


哲「さて！なんでしょう！」
貴「…」
哲「え、無視！？」
貴「あっくんは知ってんの？」
秋「おう」
貴「え、なんで」
哲「男同士の秘密だからだ」
貴「いやいや、だって私も行くんだから教えてくれたらいいじゃん」
秋「…すぐわかるよ」


楽しそうなてっちゃんと、呆れ顔のあっくん。

んー、って不貞腐れてれば、ごめんごめん、って大声で謝りながら近寄ってくる人影。



貴「…え」
キ「まじごめん寝てたわー」
哲「キヨさんの遅刻癖まじなんすね」
秋「さすがっす」
キ「え、てか敬語やめね！？しかもキヨでいいし。俺も呼び捨てするから。はい、決定ー」
秋「うわー、すげー勢い」
哲「キヨーーーーーー」
キ「お前俺並みにうるせーな」


まってまってまって。
三人してけたけた笑って話してるけど、私全然ついてけてないよ。

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