12 ページ12
薊が終わって、すぐにそのまま二曲目に入る。
極端に盛り上がってる前列と、少しポカンとしている後列。
仕方ないことだけど、少しでも、楽しんでくれたらいいな、みんなが。
そんなことを考えながら、マイクに向かう。
"君が好きだって言ったから
いつもと違う服装で
それなのに君は 僕を見て笑っただろ
おかしくないかい？ って思うのに
笑うなよ って君に笑ってしまうくらいには
僕は君に甘いみたいだ
単純だっで 笑われたって
それくらい君に魅せられてるんだ
真っ直ぐすぎないかって 呆れられたって
それくらい君しか見えてないんだ
ところで君は そのあたりどうなの？
今日の髪型は この前褒めたやつだろ
ほら 君も意外と単純なんだろう"
秋「…二曲目は"似てきたもの"でした。えー、今日はきっと僕たちのことを知らないお客さんがたくさんいると思います。皆さん全員に、好きになってくれ、なんて言いません。ただ、もし気になった方がいたら、ぜひ、これからも聞いてください」
あっくんは外面がいいなー、なんて。
いつもは私のこといじめてばっかなのに。
哲「うし、まだまだいくぞーーー」
イエーイ！って盛り上がる声が後ろからも聞こえて、思わず顔がほころぶ。
最高かよ。
秋「ありがとうございました。おい、最後くらいお前…ほれ」
あれ、もう最後なの？って。
まだまだ弾き足りないのに、歌い足りないのに。
貴「え…今日は皆さんありがとうございます。最後に、とっておきのラブソングで終わります。もーすぐバレンタインですしね。みなさんほっこりして帰ってくださいっ」
秋「ほっこりってなんだよ」
貴「うっさい！では、今日はありがとうございます、アザミでした。最後の一曲、ニットが吸い込む君」
セトリを決めるとき、この曲を最後に、と言ったのは私だった。
そんなに牛沢さん意識してんの？ってあっくんに言われたから、そうだよ、って答えた。
アザミの中でも甘い方の歌だから。
さっきまであほみたいにあばれてたやつが、突然女の子になるとこを、見てほしかった。
大好きな人のことを想ってる歌を、大好きな人に聴いてほしかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆる(プロフ) - 未愛さん» ありがとうございます！私もこの作品好きでした、とっても！！！番外編書きたいことありすぎるし、長編もテーマ絞れないし、ひいいい、ってなってます(^p^)笑 (2017年5月11日 1時) (
レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 黒羽さん» コメントありがとうございます！楽しんで読んでいただけてとっても嬉しいです(*´ω｀*)番外編に新作に…これからも頑張ります！！！！！ (2017年5月11日 1時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
未愛(プロフ) - 完結おめでとうございます！ついに完結しちゃいましたー！今回の作品もとても好きなので寂しいです(>_<)気が向いたら番外編お願いします(笑)そして長編も楽しみです！読みたいのが多くて絞れませんでした(笑) (2017年5月9日 13時) (レス) id: 777314882c (このIDを非表示/違反報告)
黒羽(プロフ) - 初めまして！完結おめでとうございます！牛沢side、another side共に楽しみながら読ませていただきました！長編物も番外編も少しばかり期待してます|ω･)←←面白くてほっこりする作品を作っていただきありがとうございました！(日本語おかしくてすみません(>_<;)) (2017年5月8日 4時) (レス) id: 0ae5c48f55 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 蒼乃さん» ありがとうございます(;_;)めちゃくちゃ更新遅れちゃってますが、ぼちぼちで頑張りますので待っててくださいいいい！ (2017年3月28日 23時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆる | 作成日時：2017年2月11日 0時
