実は君の思うまま#中編 ページ31
キ「…高校生だからって何チュープリ撮ってんだよ」
重なった唇のとこに、ハートのスタンプ。
ああ、そういうやついたよな。
俺もしたことあったっけ。
若気のいたりで。
ばかなことやってたな、って笑える。
でも。
好きな子の見ると、こんなにも、気分下がるもんなんだな。
なんで。
今でもこれがとってあんだよ。
少し、イライラしながら。
少し、寂しくなって。
卒アルを元に戻して自室に。
でも、元に戻らない感情に、ほとほと嫌気がさす。
キ「あー。見るなって言われてたの勝手に見て勝手にへこんで。何やってんだろ…」
付き合ってたんだから。
最後まで、してんだから。
そういうことしてたっておかしくないってわかってたはずなのに。
いざ、見せられると、だめだな。
.
貴「…キヨくん？」
キ「んっ…」
ああ、寝てたのか。
Aちゃん仕事から帰ってきたのか。
貴「ごめん、起こしちゃって。ご飯、できたよ？」
ふわりと微笑んでくるから。
不意にアルバムの笑顔が頭によぎって。
プリクラが、一瞬、思い出されて。
起き上がって、ベッドに座ったままAちゃんの手をぐいっと引っ張る。
貴「ちょ…キヨくっ…んんっ…」
キ「…A…」
貴「ん…」
長く。
長く口付ける。
深く深く、溺れるように。
高校生の頃、こんなん、できなかっただろ？
俺が、初めてだろ？
なんて。
なんだこの馬鹿みたいな独占欲。
貴「キ、ヨ…くん？どしたの」
とろんとした顔で、心配そうに問われる。
細い身体をぎゅっと抱き締めれば、優しくAちゃんにも包まれる。
キ「…なあ」
貴「ん？」
キ「俺と、うっしーのキス、どっちのがいい？」
貴「え、ちょ、どゆこと」
キ「…だから、どっちがいい？」
また、今度は触れるだけ。
貴「キヨくん？」
キ「…俺じゃ、ない？」
何聞いてんだ、俺。
あー、もう嫌だ。
なんで。
こんなに嫉妬してばっかなんだろ。
貴「…そんなの、比べるものじゃないけど…。でも…」
身体を離して俺を真っ直ぐ見てくる。
口を尖らせて、なんも言わずに、勝手に拗ねてる俺。
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ゆる(プロフ) - 未愛さん» 素敵なアイデアを本当にありがとうございました！！！これからも続きますし、リクエストも待ってますので、よろしければぜひ〜！！！ (2017年9月21日 0時) (
レス) id: 1e43dca40b (このIDを非表示/違反報告)
未愛(プロフ) - 更新お疲れ様です！彼氏時々元彼氏は、ゆるさんにアイデアを聞いて頂き出来たお話だったので、特別な思い入れがありました！リクエストも何回も聞いてもらって、どのお話も本当に大好きです(*^^*)ぜひまた読みたいですー！うしくんロスになっちゃいます(≧∀≦)w (2017年9月16日 1時) (レス) id: a24880d8ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 未愛さん» いや！もうほんと！未愛さんのコメントには助けられてばかりでした(;_;)！優しいお言葉たくさんありがとうございます。何かあればすぐに伝えさせていただきますね！こんな我儘かいて、それでもまた読んでコメントくださって、本当に嬉しいです。ありがとうございます。 (2017年9月14日 23時) (レス) id: 1e43dca40b (このIDを非表示/違反報告)
未愛(プロフ) - これからもゆるさんの小説読むしコメントもします。また突き刺さったら遠慮なく言ってくださいね(>_<)読む側だけじゃなくゆるさんにも楽しい気持ちでいてほしいのです(*'▽'*)読み手が待ってる！と感じず、ゆるさんのペースで無理せず更新して下さいね(*^^*) (2017年9月14日 14時) (レス) id: a24880d8ce (このIDを非表示/違反報告)
未愛(プロフ) - お久しぶりです！何かあったのかなぁと心配していました。もしかして私無意識に傷つけてしまっていたかもしれません。すみません。でも、ゆるさんの小説大好きなんです(*´▽｀*)ほんとにほんとに、いつも読んで幸せな気持ちをもらってます♪また更新して頂き感謝です。 (2017年9月14日 14時) (レス) id: a24880d8ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆる | 作成日時：2017年1月3日 12時
