下宿先の《K.N》

きらいとすきと ページ30

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心臓壊れるかと思った




あんなに綺麗な顔で




しかもキスだなんて





でもいった言葉は好きとかじゃなくて




泣いてた自分にびっくりした。




ああ、小瀧くんのことこんなに好きになってたのかって





小瀧くんがでてった部屋で一人、布団に潜って声を殺して泣く






なんで昔から、こんなに弱いんだろう





昔なら、流星がなぐさめてくれてただろうな、





「Aちゃん、入ってもええ？」




ドアが二回ノックされて、まだ涙引っ込んでないのに重岡くんが入ってきた





「ごめんな、でもあいつも悪気あったわけちゃうくて、まあおれのせいやねんけど、んーとなぁ、、素直やないねん」






それはAちゃんも一緒やな、ってニカっと笑う重岡くん







「小瀧のこと、嫌いちゃうやろ？」






「全然嫌いじゃない、のに、、大っ嫌いって言っちゃって」







「すごい落ち込んでたで？部屋で布団に突っ伏してる思うわ」







「私、行ってきます」







まだフラフラする頭の中で、ちゃんと考えられてないと思う





だけど、ごめんなさいは言わないといけないこと、わかってる






小瀧くんに言わないといけないことがたくさんある






「おう、無理せんようにな！」






手あげて、いつもの笑顔を見せてくれた重岡くんを部屋に残して、隣の部屋をノックする







「あの、小瀧くん」

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