下宿先の《K.N》

幼馴染 ページ25

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熱でぼーっとする





ふわふわして、朝から何が何だかちゃんと記憶、くっついてない






「あ。起きた、まだしんどそやな」






ちょうど目が覚めて、部屋に入ってきたのは重岡くん





「なんとなく様子見に来た、小瀧が運んでくれてんでえ」




目にかかる前髪をどけて、冷えピタをつけかえてくれた





「なんか、2人きりとかなれる時これからないと思うねんな。やからAちゃんのお話聞かせてや」





いつも騒がしい重岡くんがすごく落ち着いた優しい顔で話しかけてくれる






「昔から、小さい頃から一緒で、幼馴染の人がいてね、私のお兄ちゃんみたいな。同い年なんだけど」






流星が大阪から引っ越してきてからずっと家が隣で、家族ぐるみの付き合いで





流星がいないと生きてけないぐらい全然私しっかりしてなくて、流星がいつも面倒見てくれて





雨が降った時は洗濯物入れやって電話かけてくれて





お母さんが夜まで帰ってこない時はずっと2人並んでおかし食べながらテレビ見たり




でも大阪に来たからもう会えないも同然




ぜんぶ、重岡くんに話すと、重岡くん急に考えた顔してすぐにいつものニコニコ顔にもどった



「そっか、じゃあ小瀧と合うかもなあ。小瀧のこと、救ってくれるかも、」






「救う？」





そんな怪我してるようには見えないんだけどなあ





「あいつにもつい最近、ってゆうても2年前まで幼馴染おってん」





2年前に亡くなったんやけどって。





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