下宿先の《K.N》

そばにいて ページ24

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部屋まで運んで、とりあえず冷えピタとか買って来なあかんから、部屋を出ようとしたら







「1人、やだ、」






立ち上がった俺の手を、ほとんど力の入ってない手で掴む







「薬、買いにいかなあかんから。しんどいままいややろ？」





「…1人やだも、そばにいてくれなきゃ、やだ、、」





もう一度しゃがみこんだ俺の首回りに抱きついて、泣き出すこいつ





いつもとキャラが違いすぎるんやけど







俺って、まずわかってる？







「買いにいかれへんやんかあ、」






こいつが寂しがり屋で、強がりで、本音ちゃんと言わへん子ってゆうのは迷子になったあたりでわかってた






やから、熱あることも自分でわかってたと思うねんなあ






「言うてくれたらいいねんで？一緒に住んでるんやから。」






ゆっくり頭を撫でて、首にまきついた白い腕を離す






「顔、真っ赤っかなってきたな、」





ぼーっとして、縦に首をふる







「A。」







初めて、ちゃんと面向かって名前呼んだきいする






「今日は俺がそばにおるから、ちゃんと寝とこ？」





涙のあと、親指でぬぐってちゃんと布団に寝かせる





ぐすんぐすんって、鼻すすりながら、





かわいそうやけど






それ以上に可愛すぎる






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