下宿先の《K.N》

唯一の友達 ページ17

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小瀧くんなんか、嫌いだ




大っ嫌い




「ねえ、今日の朝小瀧くんと二人乗りしてた子やんな？」





じっと決められた席に座って、俯いてたら女の子に声かけられた






「え、と。そうです、」






なんてったってコミュ障の私




初対面の女の子に声かけられて、ビビる人がいないわけがないし、ましてや私になんて





「なんでそんなびびってんの？私怖いみたいやんか！」





けらけら笑う彼女は細くて、ショートカットで、右耳にピアスをつけてる






「ご、ごめん…？」





「私小野寺ひな！ひなでいいよ！」






「高原Aで、す」




「なんでそんなカクカクなん！Aってコミュ障？かわいい！！」




涙が出そうですお母さん





こんな可愛い女の子と友達になれて




「やっほ〜、朝のお礼まだ聞いてないんですけど？」





椅子に座ってる私のうしろからほっぺぐにぐに引っ張ってくるやつ





「やめて、小瀧くん。てかなんでこのクラスにいるの」





「ぼっちやったらかわいそうやなぁおもて！！案の定ぼっち！！はは！！」





「あらぁ、仲良しやねんね」






にやにやしながらこっち見てくるひなちゃん






「にゃかよくなひ」





「ほっぺた赤ちゃんみたいやなあお前。友達できてよかったやん」






こいつがこんなことするから、誤解されるんだ







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