未来への不安(前半)1 ページ6
夢主の退職と引継ぎ、並びに退職後の生活のお話。
マルティナが妊娠した話もあります。
話を前半と後半にわけております。
※後半にスイッチ版の追加ストーリーのネタバレが入る予定です。
未プレイの方は後半をご覧にならないことをおすすめします。
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「テューダ殿、それではこれこれこうしてください」
「わかりました」
「次はああして…」
あと ひと月で臨月を迎えるAは 出産の準備に入るため、後任の者達へ呪文の講座の引き継ぎに追われていたが、それもやっと終わりそうな状況。
後任のテューダは他国から来た若手魔道士だ。呪文の講座の仕事の引き継ぎは、予め国同士で取り決めをして決めていたことだった。
テューダは Aから指導を受けながら見習い兵士への講座を務めていた。
「ふう、やっと引き継ぎが終わったわ」
自分の担当業務の引き続きが完了し、自室に戻ったAは大きくなった腹をさすりながら椅子にすわり休む。
この後、彼女の退職式が行われる。
それまで待機していることになっている。
一時間ほどたったころ、
「Aどの!大変喜ばしいお知らせがあります!」
「?? そんなに嬉しそうにどうしたの?」
一人のメイドが嬉しさのあまり、ノックせずに不躾にドアを開けてきた。
嬉しそうなメイドを見てキョトンとした彼女は、注意することを忘れ、尋ねる。
「マルティナ姫がご懐妊されたのです!」
「なんですって!?姫様が!?それはおめでたい話だわ!」
非常に喜ばしい知らせだ。
お世継ぎを産んで、陛下を安心させてあげられるんだわ、と心の底から喜んだ。
マルティナはつわりはあるものの、Aより軽い上に民のためにと、公務を極力休んでいないとのことだ。
このあと、急いで王の間に向かった。
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作者名:Squall | 作成日時:2019年9月30日 20時