新しい生命の誕生4 ページ16
「A様!おめでとうございます!」
「A!無事か!?」
ドアを開けるやいなや、ホメロスとエルミナは叫ぶ。
「あなた、私も赤ちゃんも無事よ。女の私だから言えるけど、騎士の訓練や戦場で戦うのもキツイけど、お産の方がはるかに キツかったわ。私、頑張ったよ」
男の彼は一生体験することはない出来事と 彼女の経験に基づく感想を聞いて、お産は命がけだと改めてかみしめた。
あと、『母は強し』というのは本当なのだと、悟ったのだった。
「お疲れ様。ゆっくり休むんだぞ」
「ありがとう」
Aの隣で泣き声を上げながら横たわる赤ん坊を見やるホメロス。
これが赤ん坊か・・・
小さな、触ると壊れてしまいそうな感じだ。
「ねえ、赤ちゃんの名前、どうする?」
「そうだな・・・」
赤ちゃんの名づけにとりかかる2人。
「セオドア・・・」
ホメロスが提案した。
「え?セオドア?」
「『神からの贈り物』という意味だ」
「素敵な名前ね。セオドアと名付けましょ」
Aとホメロスの子は、セオドアと名付けられた。
「この子が幸せな人生をおくれるといいわね」
「そうだな」
「はぁ、なんだか私 眠くなってきちゃった。休ませてもらうわ」
「ゆっくりおやすみ」
お産で疲弊したAは眠りについた。
*****************
久しぶりの短編更新でした。
当初は 5の『トンヌラ』のオマージュにしようかと思いましたが、ホメロスにはふさわしくないので、ボツにしました^^;
ちなみに、赤ちゃんの名づけのシーンはFF4が元ネタです。
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作者名:Squall | 作成日時:2019年9月30日 20時