追憶と未来1 ページ2
「 姫君と親友の結婚(前半及び後半)」から数日経ったころ、という設定です。
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満月の光輝く、とある夜。Aとホメロスの邸宅 にて。
二人は結婚一周年記念として 初めてのデートで行った最高級レストランでディナーを食べて帰ってきた。
帰宅するや、寝室でまったりと寛(くつろ)ぐ。
口を開くA。
「ふう、楽しかった〜。しかし、結婚して1年過ぎるのもあっという間だったわね」
「そうだな。いろいろなことがあって慌ただしくも 幸せな時間だったな」
ホメロスもAのことばに共感する。
「私達、幼いころから過酷な試練がたくさんあったけど、その後には幸せや楽しいことがやってきたんだわ」
「そうかもな」
まったくだ。
思えば、Aもホメロスも 怒涛の人生を歩んできた。
Aは5歳にして竜神族の里から追放され、すぐに養父母に引き取られた。
しかし、2年後にウルノーガが放った魔物達に養父母を故郷を滅ぼされ、その時彼女自身も魔物の攻撃で瀕死の状態に陥った。
そこをトーポの機転で通りかかったホメロスとグレイグに助けられ、デルカダール王に拾われたことで助かった。
しかし、そこでの生活も試練に次ぐ試練の日々であった。
見習いになったばかりのころは 先輩兵からの妬み嫉みによるいじめにあったり、2年後には実姉のように慕っていたマルティナユグノアの悲劇に巻き込まれた死亡した(と思われていた)事件、が起きたりしたからだ。
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作者名:Squall | 作成日時:2019年9月30日 20時