僕らにだけ.うら3

橙×黄5 ページ27

．橙said



今日は久々にメンバー揃っての仕事で…


確か亮ちゃん今日はこの後仕事ないハズやからやっとゆっくり会えるんかなって思わず頬が緩む。

そしたら大倉に「なにニヤニヤしてるん？きっしょ」って冷たい目で言われたけど、おネエになりきって言い返すと大倉は笑い出す。


そうやってふざけてると向こう側でヤスが亮ちゃんに抱きついてるのが見えた。

その後もヤスの肩にもたれて休憩してはるし…


自分の撮影しとっても…シャッター音で、フラッシュで、目の前が真っ白になる…


(俺の亮ちゃんやで！！触らんで！！)

そんな言葉が喉まで出かかって必死に飲み込んだ。
そんなん言うてええわけないのはわかってる。
でも、でも…自分勝手な思いが溢れてしまいそうになる。



『なぁ？…ええの？？』

2人きりになった楽屋で、さっきまでゲラゲラ笑っとった大倉が携帯弄りながら突然真面目な声でこっちも見ずに聞く。


「…え？なにが？？」

『…すば.るくん。亮ちゃん追っかけてったやん』

ピコピコ携帯弄ったまま、ちらっとこっちを見る。


亮ちゃんが楽屋から出てったのもそれを追いかけるようにすば.るくんが楽屋出てったんも、もちろん気付いとった。

でも…追いかけてどうするん？メンバー内恋愛禁止やって言うてるすば.るくんの前で、なにを言えばいい？亮ちゃんとすれ違いばっかりの俺になにが出来るん…？


「んー戻ってきたら一緒に帰るし？」

『…そ？まぁええけど』

笑って言う俺に、大倉は興味なさそうに言うて帰り仕度を始める。






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