朝起きたら幼児化してたときの心情を答えよ【2j3j】

やぁ！ふれん！ ページ8

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➤フレン・E・ルスタリオ



『フレンがはなしてくんないからぁ…』


フレン「えええ！？すいません！？」



ぐるっぐるの状況に頭が追いつかないながらも、何故か責められて反射的に謝る。というか、目の前のこの子は誰だろう。



笹木「凪ぃ……」


『ひぃ、かおこわいよささき！！』



笹木さんが"凪"と呼んでいるのは私の中では1人だけだ。



フレン「えっ、やっぱりA先輩……？」



『ん！そ！Aせんぱいだぜ』



にかっと笑う小さなA先輩。確かに似てる。そう言えば、メリーが今朝慌てて見せてくれたメール、A先輩の内容でだったような。忙しくしていてまったく読めないでいた。



フレン「え、」



『なに、』



笹木「全ライバーにメール行ったんやないっけ。」



宇宙猫になってしまう。


考えを放棄しているアタマを必死に回す。スマホを開くと、確かに本社からメール。



それを読んで、今世紀最大のアホな声を出したのは多分一生忘れない。




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『ごめんね、ふれん。おどろかして！』



フレン「あ、いや、全然全然！！」



笹木さんがスタッフさんに連れていかれた(連行された)ので、部屋にはA先輩と私だけだ。



『そだ！ねぇ、着いてきて！！』



A先輩はこちらに手を差し出す。むかしよく姉に手を繋いでもらっていたっけ。



というか、ほんとにちっちゃいなあ。ライバーになってからあまり子供なんか見かけないし、コーヴァスでも鍛錬ばっかだしなぁ。



『ふれんーっ！着いてきてーっ！！』



フレン「あ、はいっ、！！」



しまった、まったく聞いてあげられてなかった。ナチュラルに手を繋がれる。うわ、ほっそ、柔らかっ、ふわっふわ…。



楽屋から出てもぐいぐい進んでいくから少し心配。



と、休憩スペースまで来てしまった。



『おれ今日はおさいふもってきたんだ！』



じゃん！とでも効果音がつきそう。水色っぽい小さなお財布。えまって、A先輩普段からこんなん持ち歩いてるの？？かわいいか…っ。



『よし！ふれんよくのんでるやつ！あれ！


……あれ？…』



500円玉を入れて張り切ったはいいものの、背が小さすぎて1番上の段の飲み物に届いていない。いや……



フレン「これはもうかわいいじゃん……」



ひょいと持ち上げてやると、不満げに声を漏らしたが、渋々押した。出てきた缶を取り出すと、私に差し出す。



フレン「え？」


『あげる！』



完全敗北。撃ち抜かれた音がした。

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