ひたすら ページ18
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『ねーおにーさん、ねちゃった！』
次に黛が部屋を覗いたとき、Aの隣で机に突っ伏して眠りこけているクラスメイトがいた。どこから引っ張り出したのかわからないタオルケットがかかっており、Aはくふくふと笑いながらしーっと指を立てて見せた。
黛「……君はさ、施設の子とは遊ぶなとか、お母さんから言われたりしないの」
黛がそう問えば、Aはぱちぱちとまばたきをし、またもや眩しく笑って言う。
『しないよ！ままもぱぱもね、いっぱいおともだちつくってね！っていつもいってるもん！』
それにね、もうおともだちだから、もしあそぶなーっていわれたらひなたいえでする！！
きっぱり言い切られたそれに、何故だか笑いが込み上げ、ふ、と少し控えめに笑ってしまう。
「……家族が好き？」
『うん！だいすき！！あとねけんもちのおにーちゃんと、がくおにーちゃんと、あとね、ふわふわのおうじさまもすき！！』
何だか聞き覚えのある名前を並べられ、黛は一瞬固まる。ふわふわのおうじさま、王子様かどうかは知らないが、剣持、ガク、と、同僚の名前を並べられては、どうもあのメッシュがチラついてしまう。
そもそもにして"剣持"と"ガク"が自分の知るあの人らであるかどうかは不明だが…。
『ひなたね、さいきんおひっこししたの！だからこっちにきたんだよ！』
黛「引越し…お父さんとか転勤でもあった？」
『てんきん？ってなにかわかんないけどね〜、まえのがっこうでね？ひなたね、かいだんからおちちゃってね！！したらなんかおひっこししちゃったの』
"階段から落ちた"
目の前の少女は確かにそう言ったはずだ。だが、階段から落ちることがなぜ引っ越すまでに至るのか。問いかけようとしたところで、施設のこどものうちのひとりが、"だれかきたよ"と黛に伝えた。
黛「ああお迎えかな、」
『ままだあっ！！』
ランドセルをひっつかみ、寝ているクラスメイトを起こさないように静かにばいばいと声をかけ、一目散に駆け出していく。黛も後を追いかけるが、玄関にいたのは母親らしき人物ではなかった。
『あれっ、おにいちゃんだ！！！』
「ごめんね〜A、遅くなった！」
少女と顔立ちがよく似ている誰か。呼び方からして兄か。と、兄であろう人物が顔を上げ、黛と視線が交差する。
「え、まゆじゃん！！えっ、え！？」
飛びついてきたAを抱きとめながら、兄であろう彼は驚いたようすで目を丸くしていた。
「いや俺の方が今驚いてるから。なんでいるのさ、
『おともだち？！』
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*24*(プロフ) - お友達のお名前、少し面倒かもしれませんが、読者側が設定出来るタイプにしたらどうでしょうか。主様の負担が増えてしまいますが…… P.S.更新ありがとうございます!!楽しく読ませてもらってます。これからも応援しています! (3月2日 7時) (
レス) @page19 id: 1f8786d2bd (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - またにじさんじにハマり今色々と見て回ってるとこ見させていただきました！！すごく面白くて気づいたら全部見終わってました！続き待ってます！ (3月1日 22時) (レス) @page18 id: a8c300d8b9 (このIDを非表示/違反報告)
本が大好きなハリネズミ(プロフ) - 友達なのでともこちゃん(漢字は考えてない)とか…安直すぎますかね？ (2月29日 17時) (レス) @page16 id: 73a477d291 (このIDを非表示/違反報告)
0 - あっ好きですLOVEです恋です(?????) (2月25日 18時) (レス) @page15 id: 645ad981c2 (このIDを非表示/違反報告)
サーマル - コメント失礼します。連載初期から読んでいるのですが、主人公とみんなとのやりとりがとても良きでお気に入りの小説です。リクエストでaknとの絡みをお願いできますか？これからも応援しています。 (2022年10月31日 15時) (レス) id: f29b2f6f74 (このIDを非表示/違反報告)
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