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スタジオの前で待っててと彼に言われて、私は大人しく直也が出てくるのを待った
直「Aごめん！」
出てきた直也は両手を顔の前に合わせて私に謝ってくる
「警備員の人さ、話が通じなくて中に入れてもらえなかったの
そしたら…あのさっきの彼が気づいて入れてくれた」
私はそう言いながら持っていた封筒を直也に渡す
直「本当ありがとう
それに…びっくりしたよな？
実は俺の今の担当ジャニーズWESTって言うグループなんだ。
今日飯行った時に話そうと思ってたけど、まさかこのタイミングで重岡さんとAが会うとは思わなかったから」
「本当にありえない。」
直「ごめんって！
でもA、芸能人とか興味なさそうなのに重岡さんの事知ってたんだ？」
やばいと思った
だから咄嗟に嘘をつく
「いや、ほら最近ドラマ出てたでしょ？
それで見たことあったから」
直「あ〜なるほどな」
なんて言って直也は信じていた
「じゃぁ先に車に戻ってるね」
直「おう！ありがとな！もうすぐ終わるから！」
「はいはーい」
そう言って私は車に向かう
途中外にいたさっきの警備員を思いっきり睨んだのは内緒。
それよりも私はさっきまでの出来事を整理したかった
彼に掴まれた腕がまだ熱い
身長は思ったより高くて、体も鍛えてるのかテレビで見るよりたくましかった
助手席に座ってぼーっと外を眺めても思い出すのは間近で見た彼の笑顔
あの笑顔が頭に焼き付いて離れない
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作者名：nila | 作成日時：2020年5月15日 23時
