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直『そんな怖がるなよ！笑
実は２年前に東京のスタイリストの大手事務所にスカウトされて、先輩と一緒に東京に出てきたんだ。
でもその先輩が仕事中に機材が落ちてきて、足を骨折してしばらく休む事になってしまって。
先輩には俺1人でやっていけるって言ってくれたけど、さすがに1人でできる仕事の量じゃなくてさ…
そしたら社長が誰かアシスタントつけたらどうだ？って言ってくれて。
だから先輩が戻ってくる間だけでも、Aに俺のアシスタントになってもらいたくて連絡したんだ。」
「ちょ！ちょっと待って！そんないきなり言われても困るよ。
昼職の経験なんてほとんどないし、洋服の知識とかも学校中退してるからわからないよ。」
直『Aってお洒落するの好きじゃん。
いつも着てる洋服もセンスあると思うし、それにアシスタントって俺が渡す資料をパソコンに打ち込んだり、衣装とか小道具を店舗まで取りに行ったりそういう事をしてもらえばいいだけだよ。
ただ体力はいるけどな！』
「確かにお洒落は好きだけど…
そんな…私に務まらないよ。
それに今の仕事もあるし」
直『1ヶ月くらいで先輩は戻って来れると思うんだ。
だからその1ヶ月だけ仕事を休んで東京に来ないか？』
私でいいのか…不安だった。
でも正直チャンスだとも思った。
今の仕事は確かに好きだけど、年齢を考えると続けるべきなのか悩んでたから。
これを機会に違う仕事を経験してみるのもいいのかなって。
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作者名：nila | 作成日時：2020年5月15日 23時
