歯車が外れた【shp】 (ページ8)

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※えｯｯｯｯな表現ほんの少しあります
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目が合った
それと同時に、甘いシャンプーの匂いが微かに匂って、トロンと蕩けた瞳の奥には俺が映っているのが見えた

「……？しょっ＿＿」

名前を呼び終わる前に、気付けばキスをしていた
頭の中がぐちゃぐちゃで、やめてと否定されるのが怖くて喋る暇もないように荒々しいキスを何度も繰り返す

「…ｯしょ…ぅ、ぴ。…ｯくるっ、し」

胸板を叩かれたところで、ようやくAが酸欠になっていることに気がついた
顔を離せば、どちらの液かも分からないものが口の端から垂れていてベッドシーツにシミを作っている

口を半開きの状態にして、顔を紅潮させているその姿は残り少ない理性を掻き消せる程には唆るもので、どうしても欲しいと思ってしまう

今の姿は幼馴染ではなく、ただ1人の女性に見えた

「…ｯA、しよーや。」

「ぅ…、？…ぅん、」

酒のせいで脳みそがほとんど働いていないAは自分が何をされるのかも分からずうんと返事した
これはもう独断でしたと言ってもおかしくない

そして自身も酒のせいで良いこと悪いことの判別をつけられなくなっていて、結局妻としていることとは何も変わらなかった

でも、それでも良かった

幼馴染と言えど所詮男と女
酒に酔っている時に2人きりでいるなど欲が出たって何もおかしくはない
そもそもそんな状況を作ってはいけない

そんなこと、ここに来る前から分かりきっていた
むしろ、慰めてほしかったのかもしれない
最低な行為だというのは分かっていたとしても、自分の言う事を聞いてくれる従順で可愛い幼馴染なら…なんて下心

「しょっぴ、……？」

相手の弱みに付け込むなんて大先生とおんなじやな

そんなことを頭の端で思いながら、目の前の女性の服に手をかけた

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朝、とんでもない腰痛で目を開けると隣でショッピが寝ていた
自分の体を見てみると、キスマークやら何やらが至る所にあって、ぼんやりでしかないが昨晩の記憶が頭の中に流れ込んでいた
自分が鳴いている姿を想像して一気に顔が暑くなり、恥ずかしくてベランダに飛び出した

外の空気は寒くて、今の自分にはちょうどいいくらいだった
朝日が綺麗で、自転車を漕いでいる音がした

………みれいには、本当に申し訳ないことをした
向こうもおんなじことをしていたのかもしれないが、それでも罪悪感が拭いきれない

「まさかショッピとが初めてとはな……」