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「うるさ………何やねんいきなり」
「おっ、おまｯ……!!!!」
嬉しさと羞恥心でうまく舌が回らない
もちろん、親友としてという意味なのは重々承知しているがそれでも嬉しいものは嬉しい
「…お前職場の人にもそんなん言うてんの」
「は？言う訳ないやんそんなもん。ほんまに信用してる奴に以外は正直何も言わんわ」
Aはほんまに信用してるからな。と言うとビール缶を開けて勢いよく飲んだ
また恥ずかしくなってきて勢いで私も、一缶手に取って少しだけ飲んでみる
……苦い
やはり酒の美味しさには少々疎い
「…あれ、A酒飲まんって言うてへんかったっけ」
「んー…言うとったけど…まあ今日ぐらいええかなって思てん。私だけシラフとかおもんないし」
「………へぇ。酒弱い事に5万」
「分かれへんやんそんなん！バリ酒強いかもしれへんで？」
「まあお楽しみやな。それは」
「おっしゃ飲むかぁ！」
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「………やっぱ酒弱いやん」
「…………はぁ…？ぜんっぜんよゆーやし！」
そう言いながらグビグビとまた酒を飲むA
既に机の上には大量の空き缶とお菓子の袋が転がっていて、バラエティ番組はもう終わりに差し掛かっていた
彼女の顔はとても赤くもう目も開いたり閉じたりの繰り返しだった
「とりあえずもう寝よ。ゆうて1時やし。歯ぁ磨いてきぃ」
「んー……」
眠たそうに目を擦り、ふらりと立ち上がればまたソファに倒れ込んだ
……これはもう駄目だな
「しゃーなしで連れてったるから首に手ェ回して」
「っへへ…しょぴやっさしぃ……」
「はいはい…」
半分引きずる形で洗面台へ連れて行くと、のそのそと歯を磨きながら客に出す用の歯ブラシを俺に渡してまたリビングの方へ戻っていった
歯を磨き終わり、リビングへ戻るとちょうどAが洗面台へふらふらと入っていった
少し心配だったためしばらく待っているとAが出てきて俺を見るなり不思議そうな顔をしてどうたしたのかと聞いてきた
「…お前がフラフラやったからちょっと心配やってん。寝室の前までは連れてったるから、ちゃんと布団で寝えや」
「えー…しょぴいっしょにねやんの？」
「アホか。とりあえずほら、行くぞ」
「んー………………」
頼りない道案内をされて玄関の近くにある扉へと手をかけた
中へ入れば、1人で寝るには少し大きいベッドとランプが置かれているだけだった
半分寝かけのAをベッドの上に降ろしてしばらく顔を眺めてみる
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作者名：ﾍｰﾃﾞﾙﾄｸﾞﾚﾃｰﾙ | 作成日時：2024年2月25日 21時
