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「……え、A誰か呼んだ？」
「誰も呼んでへんと思うねんけど…、」
「ほな誰なん」
「………………1回、確認してくる」
コントローラーを置いて玄関の方へと歩いていく
恐る恐るドアスコープから外を見てみたところ、あまりにも意外すぎてえ、…と声を漏らしてしまった
「な、んで…………」
みれいがおるん、？
明らかに自分が動揺しているのが分かった
なんでここがバレた？
ショッピを探すにしても私の家に来るなんて…
通話履歴も全部消したはずなのに、
…ここで開けなければ、みれいはここを訪れることが増えるのだろうか
それは困る
けれど今日は、ショッピと2人きりじゃないし………言い訳なんていくらでもできる
それでもバレたときのことはとても怖いが…いつまでもこうしている訳にはいかない
こんなにも腹黒くなってしまった自分にほんの少しの嫌悪感を抱きつつもドアをゆっくりと開ける
隙間から顔を覗かせれば、みれいは、泣いていたのだろうか
赤くなった目を擦って私を見てえ、と声を漏らした
「……A、…っひ、久しぶり。げんき？」
「……うん。元気やで。どないしたん？」
「そ、れがさ。最近……ショッピくんが家に帰らへんくて…やから、ちょっと気になって…」
「……そうなん」
「なんか知らん？」
「…おるで。ショッピ」
「は、？」
「おるよ。ここに」
「……なんで」
「ちょっと待ってな」
そう言ってみれいを玄関まで入れたあと、リビングへと戻る
「2人とも、ちょっと来て」
「んー、誰？」
「…みれいが来た。シッマはとりあえず話合わせて」
「誰やっけ……みれいって」
「ショッピの奥さん」
「………あぁ！！そんな名前やったな。ショッピの嫁って。忘れとったわ」
「あほ」
ショッピの方にチラリと目をやれば、少し動揺しているようだったが、なんとなく察しがついていたのか……気難しそうな顔をしていた
改めて、2人を連れてみれいのところへ戻る
「みれい………実は、さ＿＿＿」
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作者名：ﾍｰﾃﾞﾙﾄｸﾞﾚﾃｰﾙ | 作成日時：2024年2月25日 21時
